人生の一大イベント、結婚式。新婦となる女性の年齢やその挙式スタイルが多様化する昨今では、ブライダルヘアメイクも世代によってさまざまな提案が求められます。そこで今回は、世代別で異なるヘアメイクの特徴や最近のトレンドについて、ブライダルヘアメイク専門店「Cattleya」の佐伯祥子（さえきしょうこ）さんに伺いました。

限られた時間でリハーサルメイクを徹底

－「Cattleya」ではどのようなサービスをご提供されているのでしょうか？

当店舗でご新婦さまのヘアメイクを施術し、式場へとお送りするシンプルなプランや、会場へも同行してサポートさせていただく出張ヘアメイクのプランなどがあります。後者ですと会場に出向いて1日新婦さまのそばにつき、和装、洋装のお色直しに合わせてヘアメイクチェンジなどを行います。そのほか、ご参列されるご両親や、ご親族で着物を着られる方も当店でヘアメイクなどの施術をされます。

－式当日までにはどのような過程があるのでしょうか？

新郎新婦さまは会場での打ち合わせも多く忙しいため、ヘアメイクの打ち合わせはなるべく一度で済ませたいという方もいらっしゃいます。そこで、新婦さまには、式準備の進行状況、ドレスや会場の雰囲気、新婦さまのご希望のヘアスタイルなどをこちらから事前に伺った上で、来店していただきます。来店当日は、式の流れのご確認をした後、2〜3パターンのメイクを試しながら、ご新婦さまが満足されるまでリハーサルメイクを行います。

世代別ブライダルヘアメイクの特徴とトレンド傾向

【20代：かわいさを残したナチュラル志向】

若い方はどんなヘアスタイルでも似合われるのですが、定番は頭の高い位置でカールを利かせた華やかなカールアップスタイルです。また、シンプルなAラインのドレスに合わせて、ボリュームをトップではなく下にもたせた編み込みは今のトレンドですし、カラードレスならダウンスタイルが主流ですね。以前はウィッグを使ったスタイルも流行っていたのですが、今はみなさん地毛でナチュラルに仕上げて、髪飾りもティアラより花冠が人気です。

メイクについては、20代ですとお肌や髪の状態がいいので、どちらかというとお肌にはあまり手を加えずに、アイメイクなどのポイントメイクを重視します。ほかにも、ご新婦さまの普段のメイクの濃さも参考にしますね。例えば、普段はそれほどメイクをされていないのに、ドレスを着られたときだけまつ毛のボリュームを増やしたり、アイシャドーなどを濃くしてしまうと、参列された方を驚かせたり、ご新婦さまご本人も違和感を抱かれると思います。普段から控えめなメイクをされている方は抑えめに、普段から濃いめのメイクをされている方には、そのメイクをドレスに合わせてアレンジすることを意識しています。

＞モデル憧れ世代の「かわいく」or「大人っぽく」