スタイリストデビュー前に、イラストレーターデビュー!? — graphicmaster_kobaこと、LECO小林賢司さん

このままじゃ“普通の美容師”になってしまうという焦り

 


イラストを描き始めた当初は「これでイラストレーターになろう」とか「有名になろう」とか、まして「収入を得よう」とか、まったく思っていませんでした。でも心のどこかで、“特別な美容師”になる方法を探していたんだと思います。

僕は『LECO』代表の内田に、長い期間アシスタントとしてついていました。内田はみんなが知っているとおり美容師として活躍しながら、DJとしても名を上げて、新しい美容師像作り上げてきた1人。そういう先輩を間近に見て、スタイリストデビュー前の僕は焦っていました。技術が上手いだけでは集客が大変だという話も聞いていました。モデルレッスンを重ねながら「このままでは “普通の美容師”になってしまう」。そう感じていました。

映画が好き、音楽が好き、スポーツも好き。趣味はいろいろありますが、内田のDJに匹敵するようなコレというものが見つかっていなかった。イラストを描いて、反響があって、はじめてこれが自分の武器になり得るかもと感じました。手応えとまではいきませんが、希望の光がチラリと見えたような気がしました。

 

本当は少し後ろめたかった

 


「これを続けていったら俺にとってのDJみたいになるかもしれないよ。いいじゃん、やんなよ」。そう言って、内田が背中を押してくれたのも大きかったです。

やっぱりはじめの頃はアシスタントが趣味を持つことに、若干の後ろめたさを感じていました。「そんなことしていないで、練習しろよ」って思われるんじゃないかな、とか。1枚数分で描ける絵ですが、それでも個展の前は準備のために練習をせずに帰宅していたりもしていましたから。でもそれも内田にそう言ってもらえたこと、自分でもこれをデビュー後のアドバンテージにしてみせると決意したことで、堂々と帰れるようになったし、頭を切り替えて製作に専念できるようになりました。

 

>スタイリストデビューを果たし、イラストレーション活動はどうする?

 

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