40代の“最悪の自分”を想像する。美容師としての力が、自分を救えるか? 「成長する20代の美容師がするべき7つのこと」 siika NIKAIサトーマリさん

7つ目:多少の借金をしてでもお金を使う

 

20代を振り返って思うのは、「もっとお金使えばよかったな」ってこと。私は借金しないタイプだったんですけど、周りには何百万って借りてる美容師も意外といて。でもそういう人に限って、ちゃんとスタイリストになって稼いで、気づいたら返してるんですよね。

 

そう考えると、もっと自分にお金を使ってもよかったなと思うんです。あの頃に戻れるとしてやるなら、私だったら歯列矯正かな。美容的にも変化が大きいし、ほぼ整形に近いレベルで印象が変わるから。あとは旅行に行ったり、欲しい服を思い切って買ったり。20代で自分に投資することって、そのまま経験値になりますよね。

 

 

もちろん全員ではないけれど、20代って、もし本当にどうにもならなくなったときに、まだ周りが助けてくれる可能性がある年齢でもある。これが40代になったら、そうはいかない。

 

だからこそ、20代は節約するより、いろいろやってみた方が得られるものが大きいんじゃないかと思います。

 

8つ目:40代の最悪の自分を想像してみる

 

少しだけ想像してみてほしいんです。40代になって、全然うまくいっていない自分を。華やかに活躍している未来ではなくて、たとえば体調を崩してしまったり、家庭の状況が変わったり、ひとりで生きていかなきゃいけなくなったり。そういう状況に置かれたとき、自分を支えてくれるものは何か。そのときに美容師としての力が、自分を救ってくれるのかどうか。

 

人生って、思っているほど華やかじゃないと思うんです。みんなきれいに見せているだけで、実際は地道で、コツコツの積み重ねだし、いいことばかりが起こるとも限らない。でも、若いときって、どうしても“うまくいく未来”ばかりを想像して楽観的になってしまいます。だけど、「なんとかなる」という根拠のない自信だけでは、いざというときに自分を守れません。だからこそ、20代は自分のための“力”をつくる時間だと思うんです。

 

 

不確かな人間関係や、その場の感情に流されるよりも、自分の手の中に残るものを増やしていく。そのひとつが、美容師としての技術であり、経験であり、積み上げてきた時間です。

美容師という仕事は、ちゃんと積み上げれば、自分を支えてくれる強い武器になる。

でも、その強さは誰かがつくってくれるものではなくて、自分でつくるしかない。20代は、その“武器”をどれだけ強くできるかの時間だと思っています。

 

 

プロフィール

siika NIKAI /ディレクター
サトーマリ
茨城県出身。専門学校卒業後、都内某有名店に入社。2014年JHA newcomer of the year(新人賞)ノミネート。2015年に退職後、2016年に夫の加藤龍矢さん(代表)とともに「siika」(東京・学芸大学)を立ち上げる。現在は2つめの店舗となるsiikaNIKAIでのサロンワークを中心に、ファッション誌、業界誌、広告ヴィジュアルなども手がける。

Instagram:@nikai_satoomari

 

(文/池谷美歩 撮影/菊池あさみ)

 

 

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