店販売上が2倍に! カラーリピート率と客単価が上がるカラーテク「ゼロテク」とは? ―MINX木俣翔さん

2019.08.29

 

頭皮に薬剤をつけずにカラーする「ゼロテクニック(以下、ゼロテク)」をご存知ですか? 肌への負担や痛みが少ないことから、特に大人のお客さまに注目されている技術なんです。

 

銀座や青山などに店舗を持つ有名店MINXでは、通常のカラーよりも習得が難しいとされる「ゼロテク」を、全店舗でスタンダードメニューとして導入しています。そこで今回は、「ゼロテク」導入の経緯や、導入のメリット、そして教育システムに組み込むまでの苦労話などを銀座中央通り店の木俣翔(きまたしょう)さんにうかがいました。

 


 

カラー時に頭皮が滲みる、違和感を感じる女性にうれしい「ゼロテク」とは?

 

 

ヘアカラーは、髪色を変えたい人や白髪が気になる人にとって、欠かすことはできません。一方で、ヘアカラーの施術時に頭皮が沁みたり、ピリピリしたりするというお客さまが多くいらっしゃるのも事実です。広告代理店が2016年に実施したアンケートでは、78%もの女性が「頭皮が沁みたり、ピリピリしたりなど、カラー時に頭皮に違和感を感じる」との結果が出ました。その違和感や不快感を軽減するテクニックが「ゼロテク」です。

 

ゼロテクは、美容メーカーのアリミノが40年ほど前から提唱している歴史の長いカラー技術です。もともとはマニキュアを塗る際の技術として提唱されていました。従来のカラーだと頭皮にまでベッタリとカラー剤を塗るのに対し、ゼロテクでは頭皮に薬剤がつかないように塗っていきます。

 

具体的には、毛束を少し前上がりで薄く取り、根元ギリギリの位置で、コームでカラー剤をしごくように塗っていくという作業になります。ゼロテクを使うことで頭皮にカラー剤がつかなくなるので、沁みたり、かゆくなったり、違和感を感じたりすることが少なくなるんです。もし沁みないとしても、頭皮にカラー剤がつくと、油分や水分が奪われて乾燥します。これから生えてくる髪に影響が出てくるので、どちらにしても頭皮にはつかないほうがいいんですよね。

 

 

追加料金なしでMINXが「ゼロテク」を導入した理由

 

 

もともとお客さまの頭皮の状態に合わせて個人的にはゼロテクを使うことはありました。ただ、コームで塗るときもあれば、ハケで塗るときもあるなど、施術方法にムラがあり、僕自身、やり方を確立していませんでした。

 

MINX全店のなかで、最初にゼロテクを導入したのは、銀座中央通り店です。5〜6年前、僕が副店長になったタイミングですね。1プレイヤーから店の幹部になり、店の売上など、さまざまな数字を見ていく中で、10年以上続いているサロンは全体の5%、30年以上続いているサロンは1万軒に2軒、という数字を目にしたんです。サロンの売り、強みを作っていかなくちゃいけないと強く感じました。

 

そこで「銀座中央通り店にはどういうお客さまが多いのか」を考えてみたんです。すると、お客さまのカラー比率、ケア比率が高く、カラーの中でも特にグレイカラーが多いことがわかりました。それで「白髪染めに特化していこう」と、オーガニックカラーを導入するなど、アイテムで特化していこうと思ったんです。しかし、それでは他のサロンがすぐに真似できてしまうし、製品が次々に開発されていったら、それに合わせて薬剤も変え続けていかなくてはいけません。まだまだ模索する必要があると思いました。

 

またその当時、終礼で「顔まわりにカラー剤がつきすぎている」、「カラーがきれいに塗れていない」という反省点が出ていました。「本当にカラー剤がはみ出さない、お客さまが不快にならない白髪染めはできないのか」が大きな課題だったんです。

 

そこで思いついたのが、「『ゼロテク』をマニュキュアだけでなく、ファッションカラーにも応用して、白髪染めできないのか?」ということ。従来、白髪染めは、頭皮にきちんとためて塗らないと染まらないと教えられてきました。でも、アリミノの方とカラー剤の粘性などを試行錯誤していった結果、ファッションカラーを使いながらも、頭皮にためて塗ることなく染められることがわかったんです。これをもっと、ハイスピード、ハイクオリティでできるようになったら、サロンの商品として成り立つのではないかと思いました。

 

>ゼロテクは、スタッフの武器になる。木俣さんが考えていた導入の本質とは?

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