閃きの源はポップカルチャー RUNO／HARAさんのジェンダーにも時代にも捉われない頭の中を覗いてみた ―トレンドメーカーの「ブレイン解剖」―
Q.HARAさんのインスピレーションの源は？
─視線は海外！ 同世代の美容師とは逆張りでいく
スタイルづくりでは、他のサロンで活躍している美容師さんのいいなと思うところをピンポイントでまねしたり、リスペクトしているRUNOの先輩方の表現を参考にしたりしています。あとは、海外のインフルエンサーやセレブのSNSもマメにチェックしていますね。
同世代の美容師のInstagramは、差別化するためにあえてウォッチしています。ハイトーン系のデザインはやめて、ブラウン系のカラーを推しているのもその影響です。
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もともとは私もハイトーンで推していて、それでお客さまもたくさん来てくださっていたんですよ。でも、ハイトーンはもはやメジャージャンルで層も厚いですし、上手い人がいっぱいいるので。私の今のカラーへの熱量じゃ勝てないな、と思ってやめました。
─最も影響を受けたのは、美容師以外のクリエイティブな仕事をしている人たち
去年はY2Kのカルチャーに影響を受けていましたが、今年はファッションからインスピレーションを受けることが多いですかね。ヨーロッパの上品な感じも好きだし、日本の品のある奥ゆかしいファッションや音楽も好き。
影響を与えてくれる人は沢山いますが、誰か挙げるとしたら……新宿二丁目で知り合ったギャルたち。あの界隈はみんなオシャレで、常に新しいものを知っているんです。海外の流行にも詳しいし、ワードセンスも独特だし、一歩、二歩先を行っている。みんな、良いものに貪欲なんだと思います。そういう感度の高い人たちと話していると、インスピレーションが湧いてくるんですよね。
Q.これからの目標は？
─SNSでも、私らしさをさらけ出していきたい！
これからの目標は、ヘアメイクとか外部の仕事もやっていきたいのと、もっと幅を広げていきたいです。モードな感じやクラシックさを要素として取り入れつつ、オシャレな人にオシャレだなと思ってもらえるスタイルをつくりたい。もっといろんな人に愛される美容師になりたいですね。
それからInstagramでは、ヘアデザインだけではなく、もっと自分らしい部分も発信できればいいなと思います。
あとは、後輩たちが美容師を楽しんでくれるように自分が背中を見せていきたいですね。RUNOにも今デビューが迫っている子たちがいるので、その子たちがのびのびと働ける環境づくりをしたいなと思っています。
- プロフィール
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RUNO／スタイリスト
HARA
愛知県出身。大学中退後、中日美容専門学校卒業。新卒でRUNOに入社。Genderless＆Timelessな感性で、ファッション感度の高い女性から支持を集める。フォロワー2万6000人以上のInstagramでは、HARAさん自身もアイコニックな存在として登場、独自の世界観を発信中。
Instagram：＠hlacity
（文／外山武史 photo／菊池麻美）
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