美容師のポートフォリオ・スタイルブックで大事なポイントを採用担当者に聞いた

gricoの原田 直美さんに聞いた、スタイルブックでチェックしているポイントとは!

 

美容業界におけるスタイルブックとは、今美容師個人が気になっているヘアスタイルやファッションの写真や切り抜きを一冊にまとめたもの。コラージュしたものをまとめたりする場合もある。

gricoさんは提出されたスタイルブックをどのように見ているのでしょうか。

 

 ① 必要書類にスタイルブックの提出があるのはなぜですか?

 

gricoでは、入社後もスタッフ全員それぞれのスタイルブックを常に作っています! これは、お客さまとのカウンセリングに使う目的以外に、自らの感性を磨き、自分の好きな世界観を知るためでもあります! スタイルブックは、人それぞれすごく個性がでるので、その人が今までどういったものを見てきたのか、どんなものに魅力を感じるのかなど、センスや感性がすごくわかりやすいのです。

 

② スタイルブックでチェックするポイントはどこですか

 

セレクトしている写真から、どのような感性を持っているかを見るのはもちろんですが、そのスタイルブックをつくるために、どれだけ時間をかけて、どれだけの想いを持って作成したのかなど、スタイルブックに取り組む姿勢も見せてもらっています。

 

③ これまで印象に残ったスタイルブックはどのようなものですか

 

grico では、あえて詳細を書かずに、自由な形式でスタイルブックを提出してもらっているので、内容はもちろんですが、ブック自体に工夫をこらしてくる子も沢山います。いろいろな意味で、こちらの想像を超えてくるスタイルブックには、おっ! と目がいきますね。

 

④ ズバリ理想的なスタイルブックとは

 

本人を知らなくても、そのスタイルブックを見ただけで、その子の人物像が見えたり、見た人が思わず魅了されてしまうような世界観のあるスタイルブック。

また、たとえ成長途中と感じられるスタイルブックでも、本当にgricoに入りたくて、その子のもっている120%の力で作ったんだな、というものは、スタイルブックを通してしっかり伝わってきます! 世界観があって、かつ、想いも伝わるスタイルブックがベストです!

 

  ズバリ残念なスタイルブックとは

 

他サロンのスタイルの切り抜きなどを入れている子は、そのサロンを受けたらいいのに…。と思ってしまいます。後は、ページの最後までうめずに、ページが余っている状態で提出する子なんかはもっての他です! それは自分のサボりを見てください! って言っているようなものなので。

どうしてもうめられないなら、せめてそこを綺麗にはさみで切って提出しなさい、って思っちゃいます。もちろん全部うめるのが1番ですが!

 

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プロフィール
grico
プロモーションマネージャー/原田直美(はらだ なおみ)

スタイリスト歴11年。grico店長を経て、現在は同店にてプロモーションマネージャーを務める。2014年より、サロンワークと並行し、これまでの経験、実績を活かし、本格的にヘアメイクアーティストとしての活動を開始。スタイリストとして活躍しつつも、ファッション誌や広告等の撮影用へアメイクや、企業向けのメイクアップ講座で専属講師を勤めるなど、幅広い分野で活躍中。

 

2店舗から提出されたポートフォリオ・スタイルブックのどこをチェックしているのかお伺いしました。両店舗ともに、共通していたチェックポイントは、

 

・上手、下手ではなく、熱量が高いことが伝わってくる

・自分のスタイルのストーリーを打ち出せるかどうか

 

たくさんのブックを見てきた採用担当者には、きっとどんな想いで作られたポートフォリオ・スタイルブックかはお見通しのはず。

これからポートフォリオ・スタイルブックを作成するなら、今まで作ったスタイルを並べるだけではなく、ファイル、モデル、ファッション、スタイルのストーリーを意識したポートフォリオ・スタイルブックを作成してみては? そこから自分の好みや強みが見えてくるかもしれません。

 

(取材・文/高橋優璃)

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