【新卒4カ月で売上200万円】なぜ山北さんは入社初日からスタイリストとして結果を出せたのか?“新人だから”を言い訳にしない。若手の成長を加速させた加藤敦貴の教育法

 

「最短で100万円」を目標に、SNSは朝・昼・晩

 

――売上を伸ばすために、自分から取り組んだことは?

 

山北:一番はSNSですね。ulusの最速100万円が3カ月目だったので、「2カ月で100万円いったら最速になる」と思ったんです。だから、絶対にそこを狙いたかった。そのために、4月から「売れるまでは毎日、朝・昼・晩にSNSを投稿する」と決めて、徹底してやりました。

 

SNSって、投稿するタイミングもすごく大事だと思っていて。曜日によっても違うし、TikTokだったら伸びやすい時間もある。みんな、最初はすごく時間をかけて編集して、見やすい動画を作ろうとすると思うんですけど、僕はちょっと違うと思っていて。もちろん編集が悪いとは思わない。でも、6時間かけて編集した動画が伸びないこともあるし、10分くらいで作ったものがタイミングよくハマって、すごく再生されることもある。だったら、朝・昼・晩と出して、当たる可能性を増やしたほうがいいんじゃないかと思いました。

 

最初は動画を撮ること自体が苦手でした。何を上げたらいいのかも分からないし、撮る場所によって見え方も変わる。だから代表のスタイルの撮り方を参考にしたり、TikTokで実際に伸びている動画を見たりして、自分なりに研究しました。

 

 

――SNSだけじゃなく、営業時間もかなり攻めていますよね。

 

山北:どうやったら勝てるだろうと考えたときに、「みんなが嫌がることを率先してやろう」と思ったんです(笑)。そこで、自分は朝6時半から営業することにしました。

 

――6時半!?

 

加藤:しかも埋まるんですよ。

 

山北:そうなんです。もちろん毎日6時半からお客さまが来るわけではないですけど、お店は毎日開けています。早いときは朝5時くらいに起きて、まず予約を確認する。入っていなかったらもう一回寝て、9時から予約が入っていたら、それに合わせて起きる。そんな生活です。大学時代は朝が本当に苦手で、親に起こしてもらわないと起きられないくらいだったので、自分でもかなり変わったと思います。

 

 

 

「自分を選んでくれた」ことが、行動の原動力

 

――生活まで大きく変わった理由は何だったんでしょう?

 

山北:ずっとやりたかった職業に就けたことが大きいです。サッカーを断念した頃、授業がない日は夕方4時くらいに起きてバイトに行って、そのまま朝まで友達と飲んで、また4時に起きるみたいな生活をしていた時期もありました。

 

でも今は、お客さまが「山北さんにやってほしい」と思って来てくれることが本当に嬉しいんです。その責任感が、自分を動かしてくれているんだと思います。だから、来てくれたお客さまは絶対に逃さない、という気持ちで接客しています。

 

――リピートについて、印象に残っている言葉もあるそうですね。

 

山北:社長に言われたことで、すごく響いたのが、「初めて来たお客さんが、再来してくれたときの感情を忘れるな」という言葉です。初めてリピートしてくれたときって、本当に嬉しいんですよ。「ああ、帰ってきてくれた!」って。

 

でも売上が上がって、新規のお客さまが増えてくると、どうしても数字に目が行きますよね。もっと売上を上げたい、もっと新規を増やしたいって。だからこそ、もう一度戻ってきてくれたお客さまを大切にする。その気持ちは忘れたくないです。今は新規も来てくれるし、リピートも増えてきています。そこは自分としてもすごく嬉しいです。

 

 

「早期デビュー」ではなく、「早くから準備する」

 

――加藤さんが考える、若手を早く成長させるためのポイントは?

 

加藤:うちのシステムは「早期デビュー」とは少し違うと思っています。短期間でデビューできるように、単純に下積み期間を短くしているわけではないんです。特に山北の場合は、学生のうちから一年以上かけて準備しています。学校に行きながら、アルバイトもしながら、レッスンもする。周りが遊んでいる時間にレッスンしていた時期もあると思う。その時間を乗り越えているからこそ、入社したときに覚悟や責任があるんですよね。

 

内定した学生を徹底指導。スタジオを貸りて終日レッスンを行うことも。

           

たとえば、ウィッグも会社が全額負担しています。山北のときもそうでした。また来年度は新卒3人の入社が決まっているので、夏休みの1カ月間はレッスンに通ってもらっていました。時にはメーカーのスタジオを借りて、8時間くらいレッスンすることも。新品のウィッグを使ってカットしたり、テストをしたり。会社としてはかなりの投資です。でも、学生には技術に集中してほしいんです。

 

 

僕たちの時代は、ウィッグを買うために自分でお金を工面するようなこともあった。でも、後輩にも同じことをさせる必要はない。できるだけ技術だけに向き合える環境をつくる。そのほうがいいと思っています。

 

 

>「この道を全力で走っていい」と伝える

 

 

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