DaB×OLTA×RUNO2 が誇る、おしゃれ感度抜群の96-97line boys！美容業界の“これから”は僕たちがつくる!　Z世代メンズ座談会

公開日 : 2023.06.12

更新日 : 2023.06.26

共通点はファッション好き。でもインスピレーションは三者三様

――みなさんそれぞれにアイコニックな存在で、手掛けるスタイルも異なりますが、スタイル作りのインスピレーションはどこから得ていますか？

HARA：一番身近なところで言うと、先輩たちの作るスタイルは参考にしたり真似したりしますね。「そのスタイルどうやって作るんですか？」と直接聞くこともあります。

Instagramや海外のマガジンも見て、気になったものは保存しておきます。スタイル作りに落とし込むときはそのまま真似するんじゃなくて、自分の今好きなムードを盛り込んだりして。

あと、洋楽が好きなので歌詞をよく読んでますね。気になるフレーズがあったら翻訳アプリで調べて「こういう意味なのか」って。女性像をイメージするのにも役立つんだよね。

フミヤ：音楽の歌詞かぁ…！　そういう人初めて聞いた！

HARA：自分のお客さまと音楽の趣味とかがものすごく合うんだよね。基本的にバイブスが一緒なの。最近よくお客さんといいよねって言っているのは、N.Yのブロンクスのラッパーのアイス・スパイス。かわいいんだよ。

ハルト：知らなかった！　でも、HARAちゃんのお客さまはみんな知ってるんだね。HARAちゃんって、お客さまとテンションが常に同じだから納得。フミヤくんは？

フミヤ：僕が影響を受けているのは古着シーンかな。ファッションも音楽もドラマなども、古いものに興味があるんですよ。その中でも古着は学生の頃からずっと好きですね。特に影響を受けているのが、池の上の古着屋『HAg-Le（ハグレ）』のスタッフ・稲葉大輔さんという方。自然体で、SNSでの発信はそこまで多くないんですけど、一度会ったら忘れられないような魅力がある人で。僕が好きなのはガチガチに決めすぎない、ストリートに溶け込んだようなメンズスタイルだから、共通点が多いのかもしれないですね。

ハルト：それで言うと、フミヤくんがキメすぎないナチュラルなスタイルを参考にするのに対して、僕は人が“ここ一番”でキメたときのスタイルを参考にしているかも。音楽だったら、アーティストがライブステージに立つときのファッションとかね。古着やヴィンテージが好きなのはフミヤくんと共通しているのに、面白いですよね。

――みなさん、やっぱり好きなものがはっきりしていますね。では逆に、トレンドを意識することはりますか？

HARA：インスタでは他の美容師さんもフォローしているので、トレンドは目に入ってきますね。それに、自分のインスタを見て来店してくださる方でも、年上の方やジャンルが違う方もいるので、そういう引き出しも用意はしています。ただ、私を指名してくださるのは、自分にしかないテイストを求めてのことなのかなと思うので、そこを計算に入れながら提案するようにはしていますね。

フミヤ：HARAくんの言っていることは本当にその通りで、自分の好きなものだけでは成り立たないのがサロンワークだよね。そういう意味では、僕もやっぱり広く浅くトレンドは追いかけるようにしています。ただ、いちヘアデザイナーとしては、やっぱりトレンドを作る側でありたいですね。

ハルト：僕は好きなものがずーっと一緒で、初めて教えてもらったものや好きになったものを深掘りしていくタイプなんだけど、スタイリストになって11カ月経った今、結構トレンドも知らなきゃだめだなって感じるようになりました。僕の場合、お客さまの層が幅広くて新規でフリーの方も多いので、自分の引き出しにはなかった韓国アイドルのヘアにしたいって言われることもあって。施術中の2時間共通の話題がないのはつらいし、今になって勉強するようになったよ（笑）でもトレンドを知ることって、今後ずっと美容師を続けるのなら絶対に必要なことだな、って改めて気づきました。

「これからの時代は俺たちが作る！」だから、同世代みんなで一緒に上がっていきたい

――最後に、美容業界への思いや、これからの展望などがあれば教えてください！

ハルト：美容業界に一言あるとしたら、「これからの時代は俺たちが作る！」ということに尽きますね！　……なんて、調子のいいことを言ってしまいましたが。（笑）僕らもまだまだで、同世代の中には、まだ自分の道に迷っている人もいると思う。ただ、これから30代になって技術も成熟してきたときには、僕たちが業界を背負っていく立場になると思うんです。これからの5年10年をどう過ごすかで未来は変わると思うので、そのときに同世代がみんな活躍していてほしい。そのために爪を研いでおきたいですね。

僕は一人で戦うのが苦手なので、同世代みんなで切磋琢磨していきたいんですよ。