街の美容室vol.12 中目黒 Kisai BUZZ 鳥屋部純兵さん

−中目黒はどのような街ですか?

 

 

中目黒はバラエティーにとんだ感覚の鋭い人たちが集まる、おもしろい街です。山手通りを境にして、南西方面はファミリー層が多く、北東の代官山に近いほうは、独身の方やハイエンド層が多い感じで、その他に昔から住んでいる方々もいらっしゃいます。住んでいるのは30〜40代の方が多い印象ですね。

 

中目黒は治安がよく、夜でも泥酔した人が駅で寝ていることなんて、ほとんどありません。商業施設もあるけれど騒がしさがなく、地元感もあって、バランスよく落ち着いた雰囲気がいいですね。

 

最近は電車の高架下に飲食店がたくさん入った話題のスポットができたり、EXILEのショップができたことで、街にくる人たちの年齢層が少し下がってきているように感じます。来年の春には、東京音楽大学のキャンパスもできるようなので、今後、さらに雰囲気が変わるかもしれませんね。

 

 

−客層とオーダーの特徴はありますか?

 

 

お客さまの層は20代後半から30代の方が多いです。一回きりのご来店で終わるのではなく、またきていただけるよう、お客さまと一生お付き合いしていける信頼関係を築きたいと思って仕事に取り組んでいます。

 

うちはとくにカラーを得意としていますが、最近ではモード感を出すためにインナーカラーで少し金髪などの色を入れるオーダーが多いです。

 

トレンドは、ただ単純に取り入れればいいというものではなく、いかにお客さまの個性を生かしながら導入できるかが大事だと思っています。たとえばファンデーションは肌色がイエローベースか、ブルーベースなのかによって選ぶ色が違ってきますが、髪色もその人の肌の色によって選ぶカラーが違ってきます。人それぞれに合ったカラーを見極めるために、うちのスタッフはみなパーソナルカラーを勉強していいます。流行と技術との両方をもってバランスよく、お客さま一人ひとりに似合うスタイルをご提案しています。

 

−今後の抱負を、教えてください。

 

 

中目黒で長年やっていらっしゃる美容室はたくさんあって、ぼくらはまだここに来て3年という新参者ですが、ここでやると決めた以上、中目黒でナンバーワンの美容室を目指したいと思っています。

 

どこで美容室をやっても同じことが言えるかもしれませんが、まず、お客さまをきれいにすることを第一に考え、その積み重ねによって、中目黒という街の印象をつくる美容室のひとつになりたいと思っています。そのためには、この場所で今何が流行しているのか、時流を見極めていくことも大事にしていきたいですね。

 

 

プロフィール
BUZZ取締役
鳥屋部純兵(とやべじゅんぺい)

青森県出身。山野美容芸術短期大学卒業。原宿の美容室に勤務後、BUZZに入社。27歳でBUZZ duo(自由が丘)店長に就任。Kisai BUZZ(中目黒)開店と同時に店長を兼任。美容師歴16年。毎日がハッピーになるスタイル提案を得意としている。

 

(取材・文/揚石 圭子 撮影/泉山 美代子)

 

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