街の美容室vol.21 恵比寿 BEKKU hair salon別宮聖一さん

どんなお客さまが多いのでしょうか。

 

 

いろいろな場所からいらっしゃいますが、ご近所の方も多いです。お子さま連れも多いので、ベビーベットも用意しています。カーテンで仕切ることもできるので、お子さまと一緒に、落ち着いた空間で過ごしていただけます。

 

シャンプー台も仕切りがあり、プライベートサロンのようで居心地がいいですね。

 

 

お客さまにリラックスしていただくことを第一に内装を整えました。カット席も、お客さまの椅子の後ろをスタッフがせわしなく行き交うことなく、他のお客さまの目も気にならないようなプライベートな空間をつくり、落ち着いた雰囲気を目指しました。

 

 

木目調のインテリアであたたかみを出し、いかに広く見せられるかも工夫しました。もともとインテリアが大好きで、インテリア・雑貨なども全部自分でコーディネートしました。衣食住で言えば、「住」への興味が圧倒的に強くて、衣食に関しては何でもいいかなくらいで(笑)。DIYが好きで、将来は家具職人にもなりたいと思っているんです。

 

人は、身のまわりの「環境」から無意識に大きな影響を受けていると思います。だからインテリアなどの環境を整えることは、人間にとって、すごく重要なことだと感じています。

 

美容室では、「人」も環境のうちと考えています。いい環境をつくるためには、スタッフ間のコミュニケーションも大切です。スタッフは1日の多くの時間をともに過ごす家族のようなものなので、仕事もプライベートも含めていい関係を育むために、一緒にごはんを食べに行ったり、ミーティングをこまめに行ったりと、コミュニケーションを密にしています。

 

横だけではなく縦の関係も大事にしていらっしゃるということですね。

 

 

上下関係の壁を取ってオープンな関係性をつくりたいから、ぼくを含め、すべてのスタッフの出社時間と退社時間を同じにしています。お店によっては、アシスタントの朝練や営業後の練習がありますが、それもありません。練習時間は営業時間内にとるようにして、アシスタントも早く帰ってプライベートを充実させてほしいと思っています。

 

スタッフに対しては、プライベートの時間をいかにとってあげるかを大事にしています。「人生は仕事だ」と思うのは個人の自由ですが、でもそれを当たり前にして会社側が押し付けるのは、時代にそぐいません。ぼくは「人生」の軸はプライベートな時間にあると思っているので、スタッフみんなに「自分の人生」を大切にしてもらいたいんです。プライベートを充実させることによって、仕事にも集中できるようになり、技術やセンスもレベルアップしていけるのだと思っています。

 

お客さまのオーダーの特徴を教えてください。

 

はじめてのお客さまは、「カタログでショートのスタイルを見てきました」とおっしゃる方が多いですね。

 

ショートはロングよりも、フォルムやディテールによって表現の幅が広がり、美容師それぞれの特徴や好みが出やすいスタイルです。ショートがうまいということは、技術が高いという証明にもなり、お客さまの信頼が得やすいところもあるので、ヘアカタログをつくるときもショートを中心に打ち出すようにしています。

 

>恵比寿で美容室を経営していくための心構えとは?

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