若手に迷惑がられているかも!? 現役美容師が遭遇した「老害エピソード」10選

 

臨機応変にやらせて! 昔を引きずる店長が、禁止しているものとは(27歳/女性)

 

うちのお店では、店長が若いころに教わってきた技術を使ってカットを教えています。上手だとは思うのですが、「セニングを絶対に使ってはいけない」という方針があって、毛量を減らすのも普通のハサミでやらなければなりません。その理由は、店長がカットを勉強したときに「セニングを使うのは下手な証拠」と教わったからだそうです。

 

昔はそうだったかもしれませんが、すべてのお客さんをセニングなしで切るのは至難の業です。ロングの女性の場合は、セニングを使うと根元に短い毛がたくさん出てしまい、伸びてきたときに広がったり、表面にアホ毛のようなものが出てしまうことは確かにあります。だから表面だけはセニングしないほうがいいとか、それならわかるんです。

ですが、辛いのは毛量の多い短髪のメンズです。予約の時間もあるし、ただただ時間がかかって仕方ありません。それでもセニングを使っちゃいけないなんて、意味がわからないです。

 

 

自分が習ってきた技術しか使おうとせず、時代が変わっても考えを曲げられないのはまさに老害だなと思いました。自分はこうならないよう、時代に臨機応変に対応できる人になりたいです。

 

 

美容師は手が命なのに…自分の考えを押し付ける若い「老害」(23歳/女性)

 

私が働いている店では、どれだけ手荒れをしていても素手で洗わないといけません。私は手荒れがひどく、指の関節やシワがすべて赤切れしていて血が滲んでいるほどでした。なので、シャンプーをするとものすごく染みて、痛くて痒くてどうしようもありません。

 

あまりに限界だったときに手袋をつけてシャンプーしていると、それを見たアシスタントリーダーの先輩が「お前ふざけてんの? 手袋なんてつけてシャンプーしたら、お客さまは髪が引っかかって痛いだろ! いますぐ外せ!」と言ってきたんです。

 

その様子を見たスタイリストの先輩は、「痛みが酷いときは手袋していいよ」と言ってくれました。しかし、アシスタントリーダーが割って入ってきて、「先輩も絶対手袋禁止って言ってたじゃないですか! 素手のほうがお客さまも気持ちがいいし、手荒れは気合いですよ!」と、許してもらえませんでした。

 

自分はそう教わったのかもしれないですが、このまま手荒れが酷くなったら私は美容師を続けられません。時代にあわせて考え方を変えられないおじさんやおばさんを「老害」と呼ぶことがありますが、若い人でも、性格や環境次第でそうなってしまうものなんだと思いました。しまいには、「爪がカラー剤で茶色く染まっているのが美容師っぽくてカッコいいだろ?」とか言っていて、もう手に負えません…。

 

 

>面接でオーナーが悪気なく言った、時代遅れすぎる一言とは…

 

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