続いて、シャンプーを経てそれぞれのカットがスタート。タイマーを50分に設定し、決められた時間内でカットからスタイリングまでを行います。

カット中の受験者は真剣そのもの。審査員もモデルとの距離感や髪を持つ手の角度など受験者の動きに細部まで注目します。

スタイルのベースとなる形ができたら乾かし、一度タイマーをストップ。コームを手にした複数の審査員がベースカットを見ながらカットの正確さや目指すスタイルに対してアプローチの仕方が見合っているかなど、次々にチェックしていきます。

「ベースチェックの段階では、例えば「カットの角度がずれていないか」「骨格の違いに対して切り方を考えられているのか」など、デザインのプロセスをきちんと理解できているか。さらに、モデルさんの似合わせを含めた素材に合わせて落とし込めているかを確認します」（菅野さん）

ベースカットの確認を終えたら再びタイマーをスタートさせ、残り時間でスタイリングを行います。スタイリストチェックもラストスパート！どの受験者も時間ギリギリまで丁寧に仕上げていきます。

試験終了！いよいよ審査・合否発表へ

カット終了後、審査員が仕上がりの最終チェックに入ります。複数の審査員による入念な確認が次々に行われるなか、4人の緊張感はピークに。

審査員が集まり合否を分ける審査が開始。受験者一人ひとりについて、個々が設けたテーマ、設計図、ウィッグ、モデルの素材の特徴の捉え方やそこに対するアプローチの仕方、そして実際のカット技術などを率直に振り返り、総合的な判定が下されます。そしていよいよ合否発表へ……！

＞果たしてチェック合格者は出るのか！？