トップモデルに支持される冬木慎一さんが独立! 「Sui」が表参道にプロヴァンスの風を吹かせる

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プロヴァンスの一人旅で「Sui」の着想を得る

 

僕はHAIR DIMENSIONを愛していたので、独立すると決めたものの気持ちの切り替えができずにいました。一度、しっかり自分と向き合おうということで、フランスのプロヴァンスで一人旅をしたのです。

 

プロヴァンスは、パリほど都会ではないけれど、お洒落で趣がある街。古いものと新しいものがうまく調和しています。僕は前のサロン学んできた伝統に、僕が思う美のエッセンスを調和させたいと考えていたので、そのイメージとも重なるものがありました。

 

プロヴァンスには、現地で活躍している日本人の料理人が何人もいて、彼らは軒先に日本語の看板を掲げて商売しています。それを見てハッとしました。彼らは海外にいても、自分のアイデンティティを大切にしているのだと。「Sui(水)」という店名は、その影響を受けています。

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サロンワークのどんな場面でも必要不可欠なのは水。お客さまにとっても、スタッフにとっても、生きていくために欠かすことができない水。僕たちは美容の世界で、そんな不可欠な存在を目指したいのです。だから「Sui(水)」としました。美しい髪型は、ダメージのない美しい髪を育てるところから始まるという思いから、カラー剤、パーマ剤、シャンプーなど水に関わる部分、全てにこだわっています。

 

 

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サロンワークとヘアメイクの両方があってこその自分

 

僕は15年間くらい、前のサロンでサロンワークとヘアメイクの両軸で経験を積んできました。もしも独立を機に、どちらか一本に絞ったとしたら、今まで自分がしてきた活動を否定することになるような気がしたのです。サロンワークとヘアメイクを両立させる今のスタイルが自分なのに、それを辞めてしまったら自分じゃなくなるといいますか…。

 

人は人生の多くの時間を仕事に費やすわけですから、そこが豊かではない人生は寂しすぎます。だからこそ、サロンワークとヘアメイクの両方を通じて、技術を向上させていきたいスタッフが満足できる環境を整えていきたいです。これまでの仕事の流れやリズムを大切にしていきたいと思っています。

 

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僕がこれまでの「仕事の流れ」にこだわるのは、自分のところで「流れを滞らせたくない」という強い気持ちがあるからです。例えば、独立したからといって、HAIR DIMENSIONの先輩方からいただいた教えをここで断ち切る必要はないと思っています。お客さまからいただいたお金も、誰かを笑顔にするために還元していきたい。

 

「利他の精神」を持って、自分のできる範囲で、スタッフやお客さまをはじめとする他人の幸せにつながる何かを流していく。そして、それが回りまわって自分たちを豊かにしてくれるのではないでしょうか。

 

>「変わっちゃったね」と思われるようにはしたくない

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