「どうせうまくいかねぇ」っていうご批判、大歓迎! ムカつく言葉への反骨心がクリエイティブの栄養だ

ありそうだけど存在しない幻の中央線沿線の世界

 

 

柴田:前回の『ヘアカタ。』が阿佐ヶ谷のリアルを表現したもので、新しい『カミガタ。』はどちらかというと仮想現実の世界を表現しています。香港を舞台にした『恋する惑星(ウォン・カーウァイ監督)という映画みたいな空気感のものをつくりたいと思いました。それで、サブタイトルを恋する中央線にしました。まぁ一回も見たことないんですけどね(笑)。

 

 

新作で表現したかったのは「もう一つの中央線」。実際にはないんだけど、なんとなくありそうな中央線の世界と、そこで生きる人たち。この世と交わることのないパラレルワールドみたいな感じですね。ただ、それだけだとテーマとしてちょっと弱いかな、と思ったので中央線にゆかりのある芸人さんやミュージシャン、クリエイターを集めて、対談やインタビューなどの読み物を入れました。お勧めのお店なんかも載っています。でも、巻頭と巻末には、しっかりと恋する中央線の世界観が表現されているんですよ。

 

中央線カルチャー紙としても読みごたえのある内容

 

制作には中央線沿線を拠点にしているカメラマンやライター、モデルや俳優、ミュージシャンなどに協力してもらっています。前回は行き当たりばったりの部分もあったので、今回は僕がプロデューサーみたいな立ち位置で、ちゃんと台割(ページの割り振り)をつくり、スケジュールを切って、予算も管理しました。新型コロナウィルスっていう想定外のことがありましたけれど、制作に関してはわりと計画的にできました。

 

 

>雑誌をつくることは本気の遊びであり、お祭りみたいなもの

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