「どうせうまくいかねぇ」っていうご批判、大歓迎! ムカつく言葉への反骨心がクリエイティブの栄養だ

雑誌をつくることは本気の遊びであり、お祭りみたいなもの

 

 

柴田:雑誌をつくるって大変ですけど、僕たちの場合はお祭りみたいな感じでやっています。仕事というよりは遊びですよね。本気の遊び。あとは、みんなで集まってお酒を飲んでいる時のノリとか、その場のグルーヴ感とか、そういうものから生まれています。

 

 

ちなみに今回はウチの2年目、圧酢雨(アッスーこと阪井明日菜さん)もヘアメイクと撮影、中のイラストの制作を担当しました。表紙も圧酢雨の作品です。撮影した作品を集めて、表紙候補をいくつかに絞って、みんなで投票して決めたんですが、そこにいたみんな過半数が彼女の作品を推したんですよ。

 

2年目の阪井さん(圧酢雨)がhide(X JAPAN)のイメージを元に作った作品が表紙に

 

阪井:表紙のアイディアの元になっているのは、hide(X JAPAN)さんです。私はその世代というわけではないのですが、元々、THE BLUE HEARTSが好きだったり、世代を問わずいろいろなバンドが好きで見ていて、hideさんを知りました。協力してくれたモデルさんは服飾の専門学校の学生さんで、衣装は私物なんですよ。モデルさんのセンスのよさにも助けられた作品です。ロケ地は中のブロードウェイにある「まんだらけ」の4F「変や」の鳥居の前。店舗を貸し切りにしてもらって撮影させていただきました。好きで遊びに行っていた場所で、まさか自分の撮影が出来るとは思っていませんでした。最高の場所と、カメラマンさんが私の意図を理解して、アングルを探してくれたこともよかったです。メンバーにも恵まれていましたね。

 

 

柴田:中野ブロードウェイって僕からするとちょっとベタすぎるイメージなんですよね。彼女がロケ地に選ばなかったら、選択肢として出てこなかったと思います。だからこそ、任せてみてよかったな、と。中央線沿線ってだけですでにニッチですが、ニッチな中でも王道の部分を取り上げることができたのは『カミガタ。』にとってプラスでした。だから、彼女だけでなく僕たちにとっても感慨深い撮影でしたね。

 

ちなみに、『カミガタ。』は、新型コロナウィルスの影響で出版が延び延びになってしまいました。4月に出す予定が結局7月に。でも反響はなかなかよくて、協力してくれたミュージシャンやモデルさんのファンの人たちからじわじわと人気が高まっています。新しい切り口で、彼らの魅力が伝えられたからかな、って思っています。

 

>売れない役者との言い争いがきっかけで映像制作へ

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