ChatGPTは是か非か?美容業界のシンギュラリティはいつ来る?森越×米田×青木×山内の4大巨頭が先導「現場美容師のためのAI戦略と包括的探求」

 

森越道大さん(senjyu)が大学教授と開発を進めているThinkeye※を用いたデジタルサロンについて取材したのがつい半年前のこと。しかし2023年に突入し、AIを取り巻く世界は予想増を超えるスピードで展開! 森越さんのデジタルサロンプロジェクトに新たに米田星慧さん(GOALD)、青木大地さん(COA)、山内大成さん(i.)がスタートアップメンバーとして参加し、美容業界を大きく巻き込み注目を集めています。

実際のところ、美容業界の中でどうAIテクノロジーが反映されるのか。美容師の仕事への取り組み方は変わるのか。プレイヤーとしてもサロン経営者としても超多忙の4人が一堂に会し、美容業界の未来を占う激アツトークを繰り広げました!

 

・AI(Artificial Intelligence/人工知能)とは?  人間の知的な活動の一部を人工的に再現する。例:音声のテキスト化、翻訳など。

・シンギュラリティとは? 「人工知能(AI)」が人類の知能を超える転換点。

・Thinkeyeとは? AIのシステムを作る共通の土台のようなもの。ひとりひとりのユーザーに寄り添った人間中心のAIである「PersonaAI(クローン)」を開発できる。今回の森越さんのプロジェクトで運用される。

 

写真左から山内大成さん(i.)、青木大地さん(COA)、森越道大さん(senjyu)、米田星慧さん(GOALD)

 


 

そもそもAIで何ができるんですか?

 

編集部:みなさんのサロンでは、すでにAIを駆使しているそうですね…!?

 

山内:AIを使わない理由がないですよ。チャットボット(会話をロボット化することで、あたかも人が話しているかのように自動で会話する技術)をECサイトで使っているし、髪の状態に合わせた商品提案をAIがしてくれています。ChatGPT(入力に応じてテキストを生成することができるAIツール)も普及しているから、これはもう必然の流れかなと。

 

青木:僕はスタッフの子に「文章を書くの苦手じゃない?」と聞いてChatGPTを使ってもらっています。例えば社外に出す文章だと、何をどう書いていいか悩んで書けなくなる子もいるじゃないですか。しかも、出す前に必ず僕がチェックしないといけないので手間もかかる。ChatGPTを使えばその手間がなくなるから、美容師の本業に集中できる時間が増えるんですよね。多分、ここにいる4人は同じような思いを持っているんじゃないですか?

 

 

森越:今から5年前、青木さんが言ったように、自分の手が足りなくて悩んでいたんですよ。1日30件くらいくるお客さまからLINEやDM、時には電話で寄せられてくるお悩みに全力で応えていたので、全然追いつかなくて。ときには1時間話し込んでしまうこともあったから、限界を感じていたんですよね。それがAIを使うきっかけでした。

 

編集部:そんなに前からAIに着目していたことが興味深いです。

 

森越:実は、最初からAIでやろうと思っていたのではなく、忘年会で知人の社長や株主の方にも悩みを相談していたんですよね。そうしたら、「人に寄り添うAIを研究している人がいるから、興味があれば会ってみる?」と紹介してくださったんです。それで脳の回路や神経細胞の研究をしたのちAIの開発をしている伊藤庸一郎教授と出会い、教授に「君、面白いね。君のクローンをつくってあげるよ」と言われたんですよ。

 

伊藤教授は「Thinkeye」というAIのシステムをつくる共通の土台を開発しています。これを使うとユーザーに寄り添った人間中心のAIである「デジタルクローン」が完成するんです。それで、僕のクローンをつくって、お客さまの髪の悩みに応えるというプロジェクトがスタートしました。クローンが僕の知識や経験と「心」をのせて答えるというものです。

 

 

編集部:森越さんのクローンが、お悩みを相談したいお客さまの数だけ増えて、森越さんと同じように相談に乗ってくれるということですね。

 

米田:僕もLINEをもらっても返信をすぐ忘れるから、AIにできるところは任せたいです。「もう本当に、返信し忘れてすみません!」って思うことありますもん。

 

>ChatGPTが世界のルールを変える!?

 

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