ChatGPTは是か非か?美容業界のシンギュラリティはいつ来る?森越×米田×青木×山内の4大巨頭が先導「現場美容師のためのAI戦略と包括的探求」

 

美容師が新AI時代を生き抜くには?

 

編集部:とんでもない未来がもうそこまできていることに驚きです。デジタルクローンが登場したら、美容師は何に重点を置いて取り組むべきでしょうか。

 

 

森越:美容師が技術の本質にフォーカスし続けることです。外国の美容師から見た日本の美容師カルチャーは素晴らしいものです。カウンセリングを重視し、人と寄り添い、繊細で高度な技術を持っている。もしテクノロジーがこのカルチャーを破壊したら、日本の美容業界の価値は失われる。だからこそ、このカルチャーを大切にする取り組みを進めたいと考えています。

 

青木:「美容師の本質に向き合うため」って森越さんが言いましたが、僕らがCOAを立ち上げたきっかけがまさにそれなんですよね。銀座の一等地で、映える内装、最高の技術を追求することが美容室の本質だと考えました。早くから本質と向き合ってもらうために、VRを活用した教育コンテンツで、技術を疑似体験の中で学び、入社前から技術を習得して、即デビューできる仕組みもつくっています。

 

 

森越:「VR上でアバターの青木さんのクローンが指導する」というAI技術との連動もできると面白いですよね。

 

米田:ヘアカットに費やす練習時間が今までの10分の1に短縮されると思うので、余った時間で他のことを学ぶことがマジで大事だと思いますね。例えば、トリートメントの効果がAIによって評価されるようになると、それが消費者が持つ答えになります。おそらく1年後には、AIが提供する情報が基準になるんじゃないですか。すると、「美容師よりAIの方が信頼できるじゃん」ってなります。消費者の便益は上がりますが、美容師にとってこれは大変なことです。だから、美容師は本質に向き合って、AIを超える伝え方は何か、それを学ぶべきですよね。

 

 

山内:僕は「心」が大切になると思います。AIなどの技術発展と共にリアルな価値、本物の価値が向上すると思う。AIがあることで本物の美容師がフォーカスされると思います。心のある本物の美容師を目指していけば大丈夫です。

 

 

SENJYU(センジュ) 

代表取締役社長

森越道大(もりこしみちひろ)

北海道、横浜の2店舗を経てGARDENに入社。26歳でデビューし、初月売上350万円を達成。 MORIKOSHI プロフェショナルチームを発足後、月間売上1100万円を実現。2020年社内起業『senjyu』を設立。2022年からは senjyu の全国展開を決定し、チームを派遣している。

Instagram:@morikoshi.senjyu

 

GOALD(ゴールド) 

執行役員

米田星慧(よねだせいえ)

神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校卒業。全国から学生が来店し「日本一学生を顧客に持つ美容師」としてメディアに取り上げられる。2019年に「校則改革プロジェクト」発足し、全国の高校生、有識者、NPO団体、メディアと連携して啓蒙活動を行う。政治活動にも精力的に取り組み、選挙✖️美容室の企画を実行。新しい美容師の可能性と姿を生み出す次世代のカリスマ美容師。美容師の読者が選ぶ「好きな美容師ランキング2021」グランプリ。

Instagram:@yonedaseie

 

COA(コア) 

代表取締役社長

青木大地(あおきだいち)

香川県出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。銀座駅前に計170坪サロンCOA GINZAをオープン。計3店舗経営。自社ブランドCOA PLUS開発責任者。国内130店舗販売、世界展開。美容師としても月間500万円売り上げながらも経営戦略、自社商品薬剤開発、大手メーカー開発協力と活動は多岐にわたる。

Instagram:@daichiaoki99coa

 

i.(アイドット)

代表取締役社長

山内大成(やまうちたいせい)

愛媛県出身。名古屋綜合美容専門学校卒業。愛知・岐阜のサロンに勤務後、『GARDEN』入社。スタイリストデビュー後1年で月間300万円を達成しトップスタイリストに。さらに異例のスピードで月間450万円に到達。2019年に独立し、表参道に『i.』を立ち上げた。現在、i.は東京、大阪、福岡、愛媛に店舗を展開。

Instagram:@i._hair_tonsan

 

 

(文/外山武史 撮影/松林真幸)

 

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