カリスマ時代を生きたNoz野沢道生氏に突撃! “違和感”さえ感じていた90年代の自分自身を振り返る

5_special_18_sub2

 

美容師ブームが日本の“美的感覚”を変えてくれた

 

—「カリスマ美容師ブームがあったからこそ、こうなった」と考えることはありますか?

 

「1つ言えることは、カリスマ美容師ブームと呼ばれた時代が、日本の美的感覚を成長させたかもしれない、ということですね。その人自身に似合う似合わない関係なく、流行っているものを真似することが全てだった時代から、肌や瞳の色をベースとしてヘアを考えたりという、コンセプトを持ったデザインを作れるようになったのもカリスマ美容師によるヘアデザインが注目されてからのことです。

 

そう考えると、すごく重要な時代だったのかなと感じますね。

 

今では当たり前となったヘア、ネイル、エステなどといったトータルビューティーを意識することも、カリスマ美容師ブームによって美容文化が進んだからこそなのかもしれません」

 

-なるほど。野沢さん自身、そういった時代を作り上げて来た感覚はあるのでしょうか?

 

「基本的に自分が何かをしたから、こうなったと感じることは一つもありません。時代は変わったと思っていますが、やってきた内容が変わっているかというと、何一つ変わっていませんよ。常にサロンワークを大事にしてきたし、お客さまをキレイにしたい、という一心で駆け抜けてきました。

 

当時から一流と呼ばれ、カリスマと呼ばれてきたスタイリストさんたちになにか共通点があるとすれば、テレビに出ていようが、有名な女優さんのヘアメイクをしていようが、基本的にはサロンワーカーということですね。

 

『美容師とは?』ということに対して真剣に向き合い、地に足をつけて美容を一生懸命やってきただけで、ベースとして行う仕事内容は昔も今も変らないはずですよ」

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング