【初登場】郊外で売上1億超えを実現したサロンオーナー・神崎馨さんが挑む新時代の経営術。美容師にも賞与を!年末賞与317万円

40歳定年!? スタッフの裁量を信頼して好結果に

 

——お客さまのリピートを促すために、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?

 

いろいろやっているんですけど、ひとつは”幸せループ“の徹底をスタッフに促しています。何かというと、お客さまが来店してから次の来店までを円にして考えるんです。サロンにいない時間にどういう過ごし方をしているのか?という仮説を立てて、アクションをかけます。例えば、インスタをしている方なら必ずフォローしてもらって繋がるとか、お客さまがネット検索をすることを想定して広告を出すとか。とにかくサロンの存在を思い出してもらう。うちはYouTubeをしていますが、それも同じ意図があります。再生回数は少ないんですけど、サロンに滞在したお客さまの心に残るように、見てもらうための動画です。だから、そもそも収益化を目指すためのものではないんですよ。

 

 

お客さまにリピートしてもらうには、単価・来店頻度・月間客数を見直す必要がありますよね。僕は「売上1億」というような年末の目標だけを立てて、そこから逆算して「この月はこれをやる」という風に考えていて、限界客数というものを設定してシュミレーションし、足りないところが出ないように調整していきます。どうしても目標を達成できないと思ったら、こちら側で調整できる「単価」で調整しますね。年間で考えているので、今から年末の単価をプラス1000円にしようと思ったら、新メニューを導入するなど手法はいくらでもあります。ここを月間ベースで考えてしまうと、「今月は売上が足りないからトリートメントを提案しよう」みたいなその場しのぎの思考になり、長続きしなくなるんです。

 

スタッフを教育しようという概念はとくにないですけど、スタッフには「40歳定年」の話をしていて、40歳になったら美容師としての収入は並行、もしくは低下するので、それまでに確固たる収益のベースを作ろうと伝えています。そのためにキャリアステージの提示をしているので、働き方に対する姿勢も少し変わってくるのかなと思いますね。

 

 

また、トップとして有限実行には気をつけています。目標を毎回実現してきたことで、「そんなの無理でしょ」から「やれるんだ」に変わって、一人ひとりが自ら行動していくようになりました。あとは、美容室の経営は人材がいないと成り立たないので、いかに長く働いてもらえるかというところで心ある政策をつくるように心がけています。スタッフには、物心両面で幸せになってほしいので。

 

>業界の常識を打ち破る新たな収入源を、戦略的に増やしていく

 

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