馴染まなくていい！　LECOをかき回すような存在でいてほしい

――LECOでチャレンジしたいことはありますか？

田中：町田のお店では、ハイトーンでお客さんの支持をたくさんいただいていたのですが、もっと自分にプラスになるようないろいろなことを吸収したいです。

LECOの美容師さんたちは内田さんはじめ、自分にはないデザインや技術をつくりあげているな、と思っていて。いわゆる一般受けを狙ったスタイルではないんだけど、お客さまにはとても似合うもの。私は、それをいちばん学びたいです。

自分に持っていないものを持っているからたくさんのことを吸収して、最強になりたい。LECOに入ったから馴染んでいく、というよりは自分をLECOにプラスしていきたいです。

内田：馴染もうとしていないのもわかっているし、LECOの全てを持っていきそうな勢いがある（笑）。彼女は、これまでにインスタでの発信を通して実績を残し、自分のブランドを確立してお客さまの支持を得てきたという影響力のあるキャラクターです。もしかしてそれがLECOの空気感にそぐわない部分になってくるかもしれませんが、構わない。その摩擦自体が新しい方向に向かわせてくれるのかもしれません。良くも悪くもかき回してほしいですね。その代わり、僕もコントロールする自信はあるので（笑）。

田中：任せてください！

内田：僕も含めスタッフにもいい緊張感が出るし、彼女のパワーに負けないように努力するようになると思うので、突っ走ってもらいたい。

でも、逆に言うと実際一緒にやっていく中で、やっぱり「すごいな」って思ってほしい気持ちもある。お互いに切磋琢磨していけたらいいですね。

プロフィール
LECO
代表／内田聡一郎

2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。
2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」（2013年）、「内田流+αカット」（2017年）、「内田本」（2018年）を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。

Instagram:@soucuts

プロフィール
LECO
スタイリスト／田中萌子

1994年生まれ。茨城県理容美容専門学校卒業。ダメージを最小限にした艶髪ハイトーンを得意とし、アシスタント時代にカラー売上300万越えを達成。デビュー後も10代後半から20代前半の女性から絶大的な人気を誇り、予約殺到の女性スタイリスト。ストイックな性格を武器に、インスタグラムの投稿も注力し、ヘアカラーのテクニックやスタイルのセンスなど同業者からも注目されている。現在フォロワー2万越え。
Instagram: @moe.928

（取材・文／須川奈津江　　撮影／菊池 麻美）

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