2020年のメンズ市場動向を探れ! 人気美容師5人が予想する気になるメンズ美容の未来とは?

2020年のバーバーは「男らしさの中に個性を」―MR.BROTHERS CUT CLUB 原 敬志郎さん

 

 

プロフィール
MR.BROTHERS CUT CLUB
中目黒店 店長/原 敬志郎(はら けいしろう)

1988年生まれ。2010年、関西美容専門学校を卒業後、8年の実務を経て、2016年MR.BROTHERS CUT CLUB入社。2017年2月より中目黒店の店長を務める。子どもから大人まで、幅広い年代のヘアスタイルを手がける。また、国内のヘアカットショーはもちろん、海外でも活躍する。

 

2019年はクラシックオールドスタイルから、ニュースタイルへの移行期

 

2018年までは、クラシックスタイルの流行がみられていました。しかし、2019年は、クラシックベースにプラスでアクセントになる、カラーやパーマといったファッション要素の取り入れが見受けられました。これまでは「男らしさ」を求めていた男性の意識が、男らしさの中にも「個性」を表現したいという思考に変化してきているのだと思います。

 

しかし、現在はまだ変化の途中。お客さまの中には、どこかで「個性を表現したい」と思いながらも、具体的なイメージが持てず、今まで通りにオーダーをする方や、変わらずクラシックオールドスタイルを求めるお客さまも、もちろんいらっしゃいます。

 

僕は、これまでのクラシックオールドスタイルと、ファッション要素の強いニュースタイルの両方をお客さまへ提案しています。お客さまの選択肢を増やし、それぞれのよさに気がつく機会を広げたいという思いもありますし、結果的にクラシックオールドスタイルを選ばれたとしても、よりお客さまが納得して選んでいただくことが大切だと思うので。

 

原さんが手がけたクラシックオールドスタイル(左)と、ニュースタイル(右)

 

原さんが考える「2020年のメンズ市場動向」とは?

 

より一層、ファッションとしてのヘアスタイルやヘアケア、またヘアに関するプロダクトに関心を持つ年代が広がっていくと考えています。

 

僕自身、サロンワークを通して、これまでは「なんとなく」で髪を切っていた方が、少しずつヘアに関心を抱いてきていると感じています。特にビジネスマンで興味を抱いている人が多い印象。そして、そのビジネスマンが、当店にとって「歩く看板」になっています。

 

ビジネスマンは、10代から60代まで多くの年代と関わりがある人たちなので、その層の影響は大きく、そこからいっきに幅広い年代にヘアへの関心が伝播していく可能性があると思います。

 

これまで僕が提案してきたニュースタイルは、チャレンジしたかったけど勇気が出ないという方もいる、“新しさ”の強いものでした。2020年は、そのニュースタイルをより年代別に受け入れられやすい形に変えて提案していこうと考えています。また、スタイルの提案と同時に、プロダクトの提案にも力を入れていきたいです。

 

>SARY畑さんが「メンズ市場のこれまでと現在は変わらない」という理由とは?

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