【Say./COA/fifth】地域のサロンが主役に代わる。トップサロンの出店戦略にみた新しい可能性【タブロイド版リクエストQJより】

 

Case3 : fifth

11月は福岡、12月は名古屋と出店ラッシュ!フルスロットルで駆け抜けた2022年

 

<fifth>

2022年に創業20周年を迎えるfifthは、原宿エリアに4店舗、渋谷、調布にメンズブランドとレディースブランドを展開。2022年8月に渋谷店出店を皮切りに、11月に福岡店、12月に名古屋店と初の地方出店に注力している。

 

fifthグループ

CMO

木村允人

1988年生まれ。熊本県出身。福岡のハリウッドワールド美容専門学校を卒業後、東京都町田の美容室に就職し、わずか1カ月で退社。2年半のフリーター、読者モデルなどの経験を経て、原宿の人気サロンfifthに入社する。遅咲きのスタイリストデビュー後は、メンズスタイルが人気を博し、売上トップへ。ディレクターなどの要職を経て、現在はグループのCMOへ。

Instagram:@kimu0318

 

2022年はfifthにとって、一気に攻めこむ一年になった様子。そこには外部コンサルも事業の柱としながら、有名サロンのマーケティング支援を行なっているfifthならではの予見力もある。

 

「日本の地方都市を攻めようと考えた時、すぐ黒字化できるイメージがあって。地方は家賃が安いし、広告費、販促費もおさえられるので利益化しやすい。そうするとスタッフの雇用を守れるし、もっと還元率も上げられます。特に福岡、名古屋に関しては素晴らしいスタッフ、いい物件に出会えた縁も決め手でした」

 

一説によると、天神ビッグバンというキャッチコピーの下、日本最強の地方都市になると期待され、福岡市中心とした大規模な再開発プロジェクトが進んでいるそう。

 

「うちにはマーケティングという武器があるので、人口動態さえ読めれば概算で見通せる。東京がベンチマークエリアであることに変わりはないけど、fifthの新しい商圏を開拓するきっかけになる。個人的には福岡の可能性に惹かれているんですよね。韓国や台湾でも僕らはメンズヘアのセミナーをさせてもらっているですが、福岡はアジアの玄関口として、メンズ市場が大きく変わると思うんです」

 

fifthの商圏として魅力的に映ったのが名古屋駅中心エリア。駅周辺のビジネス層と、東京発のメンズヘアトレンドは好相性の予感。

 

「セミナーを通じて全国いろんな美容師さんと交流しているんですが、福岡も名古屋もそれが縁で現地採用のオープニングスタッフになりました。8月中旬から東京に来て、fifthの店舗でアシスタント業務を経験してもらったんです。今回の地方出店は、東京のスタッフにとっても良い刺激になっています」

 

 

(タブロイド版リクエストQJ2022-2023年冬春号より)

 

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