【独占インタビュー】「旅人美容師の1000人ヘアカット世界一周の旅」の舞台裏

一晩でフォロワー1万5000人増! 止まらない通知にビビる

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-桑原さんの旅が注目を浴びていると自覚したのはどのタイミングですか?

 

「一番大きかったのは旅を始めて4カ月目くらいに、僕の旅がインスタグラム社に取り上げられたときですね。担当者の方にインタビューしてもらい、「10日後くらいにアップするので楽しみにしてくださいね」と言われていたんですが、いざアップされたら通知が鬼のように届いて、まさにお祭り状態。一晩で1万5000人くらいフォロワーが増えました。

 

ちょうどそのころタイのチェンマイにいたんですが、翌日には「インスタグラムで見た」と言って髪を切りに来てくれる人もいたんですよ。それからはどこの国に行っても、インスタを見て僕に会いに来てくれる人がいましたね」

 

-記事が多くの人に拡散されたり、炎上したりということもあったと思います。

 

「『休めない』『長時間勤務当たり前』『給料も安い』…そんな日本の美容師の労働環境についてロンドンの美容師さんに話したらドン引きされまして。そのときのやりとりを紹介しつつ、日本の美容業界はおかしいし、僕はもっと美容を楽しめる環境を自分で作りたい…というようなメッセージをブログで書きました。その記事が有名な美容師さんや起業家、小説家や芸能人などにシェアされていって、気持ち悪いくらいに広がりました。

 

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ロンドンでヘアカット

 

炎上したのはトルコで書いた記事。日本人がシリアで行方不明になったとき、イスラム国に向けてふざけたコラ画像を送っていた人たちがいましたよね。そのころ僕は、シリア難民と仲良くなる機会があったり、テロの危険を身近で感じたりしていたので、一連のコラ画像のやり取りを見て、疑問に思っていたんです。

 

だから思ったことをそのまま書いたら大炎上。「あれはテロに対しての攻撃なのに」とか「そうやって正義感をふりかざすんですね」とかいろいろ言われました。そのとき思ったのは、会ったこともない人からの批判を気にしても意味がないということ。全ての人に共感してもらうことなんて無理。それよりも、自分の意見をいいと思ってくれる人を増やしたほうがいいですよね」

 

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