LECO代表 内田聡一郎×イラストレーター/アーティスト Rooo Lou(後編) Instagramで注目されたいなら1年間発信し続けろ。話はそれからだ。

 

渋谷のヘアサロン「LECO」の代表、内田総一郎さんは音声メディアVoicy(ボイシー)で「soucutsの美容師ラジオ」という番組を運営しています。今回のゲストはイラストレーター/アーティストのRooo Lou(ルー)さん。大手企業や有名ミュージシャンの仕事も手がける売れっ子です。ルーさんはLECOのお客さんでもあり、内田さんのイラストを描いた事がきっかけで交流が始まったのだとか。二人の熱い対談を前編・後編に分けてお届けします。今回は後編です。ぜひ前編と併せてご覧ください。

 


 

「センスの磨き方を聞いている時点で、センスがないと思っちゃう」(内田)

 

 

内田:俺よくね、「美術館に行かなきゃ行けないですか」とか、「いい音楽を聴かなきゃいけないですよね」とか聞かれるのよ。それがセンスアップするための努力だと感じている人も多い。イラストレーションについてもきっと同じで、「アイディアはどうやって生み出すんですか」って質問されることありません? もうその質問がセンスないと思ってしまうんだけれど。

 

ルー:確かに。そういう質問をしたことはないですね。

 

内田:センスって欲求があって生まれてくるものでしょ。だからこそ、センスをどうしたら上げられますかっていう質問は、出発点がちょっと違うなって思ってしまう。自然体で、興味の赴くままに生きて、その中で何かをキャッチアップしていくものだと思うんだよね。

 

ルー:そうだと思いますね。ちなみに僕は今、Instagramは2つ運営してて、イラストとプライベートに分けて発信しているんですよ。

 

内田:え、そんなのあるんだ。

 

ルー:Twitterもnoteもラジオもやっていますよ。ラジオは名古屋在住のイラストレーターさんとやっています。

 

内田:僕もいろいろやっているほうだけど、手広いね。

 

ルー:それぞれ違う表現が可能なので。単発的な内容はTwitterで、ためておきたい情報はnoteでっていう感じです。僕は毎月1回壁紙を出しているので、その発信場所としてnoteが有効ですね。

 

内田:イラストレーターを始めてから全て走らせている感じなの?

 

ルー:もともとWEBの仕事をしていたので、SNSを触るのも早かったし、いろんな発信の仕方を見て学んでいたんですよ。

 

内田:イラストレーションを軸にしつつ、発信していこうっていう意識は強かったの?

 

ルー:強いですね。ただ、イラストだけだと弱いかなぁと思ったり。かといって自分が出過ぎるのも違うのかなと。Instagramはイラストがメインですけれど、TwitterではInstagramで発信しきれていない情報、例えば「この展示が面白そうだよ」とか、自分のアンテナに引っかかったものを共有していく感じです。僕のイラストが好きという人なら、きっとこれも好きだろうなっていう情報を選んで発信しています。

 

 

内田:俺ね、実はTwitterをよく見てるのよ。Instagramで発信しているんだけど、受信している時間はTwitterのほうが長い。美容業界以外のクリエイター、政治家、起業家とかね。もうとりあえず、情報を浴びまくっています。

 

ルー:僕も情報を得るために必要だと思いますね。

 

内田:YouTubeも見てるよ。やっぱりそれぞれツールによって特性が違うから面白いよね。Instagramで当たっている人はYouTubeで当たらなかったりもするし、Instagramで当たらない人がTwitterで当たることもあるし。自分がどのツールに合うのかっていうのも、実際に触ってみないとわからないよね。

 

ルー:「見る力」が大事ですよね。他を知らないと自分がどういう立ち位置かもわからない。

 

内田:知っていたほうがいいよね。

 

ルー:途中で辞めちゃうと、自分のできる範囲でしか発信できなくなってしまう。情報を浴び続けて、思わぬ方向に行くっていうのはすごく大事だと思うんですよね。

 

内田:それもそうだし、日常的に情報を刷り込んでいって、断片的につぎはぎしてオリジナルを生み出すというか、それをナチュラルにやっているのかもしれないね。

 

ルー:そうかもしれないです。

 

 

内田:だから今っぽいとか、おしゃれだなっていう表現が生まれてくる。自分もそれに近い感じなんだよね。自分が吸収しているものが幅広くなればなるほど、バランスが取れてくるし、俯瞰して見られるようになる。「なるほど、こういうものが流行っているんだな」ってわかったら、自分はどういう作戦でその市場に切り込んでいくのか考える。俺はどっちかっていうとそういうタイプなんですよ。だから、あえてエッジを効かせることもできるし、クライアントの要望を踏まえてマイルドにすることもできる。

 

ルー:いろいろ俯瞰しすぎて動けなくなることもあるんですよ。でも、そこで一歩踏み出すことで次の仕事や発信につながるんだと思います。見ることと動くことのいいバランスを保たないと変な方向に行ってしまうかもしれない。いろいろ見た上で、自分の感覚で突き進むことも大事だと思っていて。そうしないと枠からはみ出たものって生まれないですよね。

 

>「順調にいっているときこそ、悩みが出てくることってない?」(内田)

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