1ヶ月お店を閉めたら、スタッフが急成長!? Broccoli playhairのC&E制度とは?

 

2019年の夏に「C&E(Challenge & Experience)制度」と銘打って、2つの店舗を約1カ月閉めるという、思い切った働き方改革を実行したBroccoli playhair。代表の藤川英樹(ふじかわ ひでき)さんは、その結果スタッフがとても成長したと話します。

 

しかし、1カ月も休業することに不安はなかったのでしょうか? また、スタッフからは当初どのような反応があったのか。お客さまへはどのように説明し、休業期間のフォローはどうしたのか? そしてC & E制度でどのようにスタッフは成長し、その経験がどのようにサロンワークに活きているのか、その実態を伺いました。

 


 

構想のきっかけは「自分が20歳のときに、仕事以外にいろいろなことを体験できていたら…」と考えたこと

 

 

「C & E制度」は、1カ月サロンをお休みにして、その期間スタッフは何でもいいので何かにチャレンジしたり、いつもとは違う経験を積もうという取り組みです。2019年は7月23日から8月21日の1カ月間、「Broccoli playhair」と「Broccoli 2 shibuya(B2)」の2店舗を休業しました。

 

「C & E制度」なんてたいそうな名前をつけていますが、元々は自分が休暇を取りたかったのが、構想のきっかけです(笑)。僕は数年前からトレイルランにハマっているのですが、2018年の夏に、南米チリの砂漠レースにどうしてもチャレンジしたくなって。それで店のスタッフみんなにお願いして、3週間ほどお休みさせてもらいました。

 

これだけの長期休暇はブロッコリーをはじめる前…今から9年前にした世界一周以来でしたが、砂漠レースの経験はもちろん、長い休暇自体がいいなと思って。「もし自分が20歳のときに、これくらい休暇のあるサロンで働いて、サロンワーク以外にもいろいろなことを体験できていたら、どうなっていただろう?」と想像したらワクワクしたんです。

 

そして、休みが少ないのは美容業界全体の課題ですが、それを嘆いていても何も変わらないので、まずは自分のところからやってみよう! と思い、「C & E制度」を考えました。

 

2週間の休みを2回じゃダメ? 1カ月、一斉休業にした理由

 

 

2018年の12月に、スタッフにC & E制度の構想を話しました。その瞬間はスタッフも「えっマジ最高じゃないですか!?」みたいな反応で。やっぱり、たくさん休めると聞くとそうなりますよね。でも1カ月ほど経って、C & E制度の期間にみんなが何をするか発表しようとなったときに、不安の声がブワーッと出てきたんです。「2週間を2回じゃダメなんですか?」とか、「時間があってもお金がない」「1カ月もあって何をしたらいいのかわからない」とか…。

 

確かに2週間の休みを2回でも悪くはないのですが、2週間だと、なんとなくどんな休暇になるか、どのような経験ができるかが想像できてしまうじゃないですか。「ここへ行って、あれをして…これで2週間か」って。でも1カ月だと、その想像を超えるんですよね。そんな想像を超える休暇の取り入れはやったことがないからこそやってみたいし、やってみたらどうなるのか見てみたいなと思いました。

 

 

店舗を閉めずにスタッフが順番に1カ月の休みを取るというのも考えはしました。でもそうすると、自分が休んでいる間もサロンのことが気になってしまうと思うんですよ。現に僕も2018年に休暇をいただいたときは、チリ砂漠を走りながらもお店のことが常に気になっていましたし、それが若いスタッフならなおさら気になるだろうなと。また、一斉に休業したほうが、世間に対してもインパクトがあるかなとも考えました。

 

そんなことをみんなに話しながら、約半年かけてそれぞれが心構えと準備をしていったように思います。

 

 

>1ヶ月休業で売上は落ちなかったのか?

 


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