内田聡一郎さんに聞くスターの辞め方

LECOは自分が通ってきた文化

 

 

―そして、いよいよオープンに至ったLECOですが、これからはどんなことをやっていくのでしょうか?

今までは、vetica=内田聡一郎という意識であり、イメージがあったと思います。LECOは僕のお店なので、しばらくは前面に立ってやっていくとは思いますが、スタッフみんなの個性やキャラクターをより前に出していくような、プロデューサー的な立ち位置になりたいですね。これは、お店を出す一つの目的でもありましたから。プレイヤーとして実績を出したいというのは、今までもやってきたので、LECOでは人を育てたり、一つの会社をコントロールしていったりという今までと違うことに挑戦することになります。今まで経験したことのない物事にさらされて、『どうしよう』と思うこともたくさん出てくると思うのですが、それが気持ちいいというか、自分が求めていたことでもあります。

 

 

 

―LECOのコンセプトをお聞きしてもいいですか?

 

コンセプトは『大人ストリート』です。ここは渋谷1丁目というエリアで、渋谷の中でも青山に近い大人っぽい場所です。なぜそういう場所を選んだのかというと、僕が15年間やってきて、お客さんの年齢層もだんだん上がってきたというのがあります。すると、自分が提案したいこと、発信したいこととお客さんのライフスタイルが寄り添える場所がいいと考えたんです。

 渋谷は今までもDJなどのナイトカルチャーでもすごくお世話になっているし、アートもファッションも、飲食店も、何でもある街です。複合的で雑多なミックスカルチャーがあって、自分が通ってきた文化にもぴったり当てはまります。

 

2月27日行なわれたオープニングパーティーの様子。たくさんの人がお祝いにいらして階段まで行列状態に。内田さんへのみなさんの期待がうかがえます。

 

―お客さんの具体的なイメージはありますか?

 

僕のお客さんは、男女比率は5:5くらいなのですが、まず男性でいうと、渋谷で働くIT企業のイケてる会社員ですね。もうすぐ『渋谷ストリーム』という複合ビルがオープンしますが、ここにはGoogleなどを中心に、ヘアスタイルの自由度の高い企業が入りますから、その辺りも意識しています。

 女性の場合は、ナチュラルでありつつも、遊び心がほしいという人。今、僕は38歳でこんなピンクのパーカーを着ているように(笑)、男女にかかわらず、20代にストリートや原宿で遊んでいた人たちが30代、40代になったときに、コンサバティブでもないし、イケイケな感じにもならない人というのもいると思うんです。

 そんな人たちがまさしく自分の客層にも当てはまりますし、それを言葉にすると『大人ストリート』になるのかな。

 

―ありがとうございました! veticaでの活躍を経た内田さんが満を持してオープンしたLECO。これからどんな旋風を巻き起こしてくれるのか、とても楽しみです。

 

 

プロフィール
LECO
代表/内田 聡一郎(うちだ そういちろう)


横浜市内のサロンを経て「VeLO」のオープニングに参加。2009年、姉妹店「vetica」のクリエイティブディレクターに就任。サロンワークを中心に、セミナー講師、DJ、イベントオーガナイズなど幅広い活動を行っている。2018年3月1日に自身が代表となるヘアサロン「LECO」をグランドオープン。

 

(取材・文/須川奈津江  撮影/菊池 麻美)

 

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