美容とアパレルの「2つの視点」でサロンワークをみつめる -macaroni coast 中澤 保人さんの習慣 後編-

自分にはない「ファッション感覚」を受け入れることが大切

 

 

ファッションに興味がある美容師さんはとても多いですが、若い美容師さんにはぜひ、好みのブランドだけではなく、いろいろなファッションを知ってほしいと思います。自分はストリートしか興味がないっていう人も、ハイブランドではどんなものが人気なのか調べるとか、幅広く知っておいてほしいですね。なぜなら、僕らの仕事は、ファッションをまんべんなく知っていることが、武器になるからです。

 

飲食の場合、和食なら和食屋さん、中華料理なら中華料理屋さんなど、専門に分かれていますよね。これは物のたとえですが、美容室の場合は、和食が好きな人も、中華が好きな人も、イタリアンが好きな人もきます。人それぞれ、好みのヘアスタイルも、ファッションも異なるわけです。だからといって、「僕はその専門じゃないからできません」とは言えません。どんなジャンルがきても、かわいくすることが求められます。

 

若い子がミセスのヘアスタイルを考えるのは難しいかもしれませんが、普段からアンテナを広げておけば、「この世代の人は、こういうボブが好きかもしれないけれど、少し若者に寄せてみようかな」とか、いろいろな発想ができるわけです。興味があるものだけに囲まれた生活では、自分の感覚が成長しません。これを読んでくれている若い美容師さんはぜひ、自分にない感覚を受け入れられる人になってください。

 

 

 

プロフィール
macaroni coast 
President/中澤保人

Shimaを経てDaBのオープニングメンバーとして参加し、株式会社ダブの取締役、Creative Director を経て、2010年 macaroni coast を立ち上げる。サロンワークを中心に、多方面で活躍。2012年からメンズアパレルブランド「Patchy Cake Eater」 のディレクターもつとめた。美容はもちろん、ファッションの見識も高い。

http://www.macaronicoast.com/

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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