「会いたくなる自分」をつくり、人生を豊かにする人間関係を構築する -siki 磯田基徳さんの習慣 前編-

 

都内有名サロン2店舗を経て、29歳でsikiを仲間と立ち上げ、瞬く間に人気店に育てた磯田基徳(いそだもとのり)さん。前職時代からそのクリエイティブセンスは広く知られるところでしたが、独立後も、表現者としてヘアショーやヘアコンテストでも精力的に活動しています。今回は、「美容師の習慣」シリーズでは最年少の磯田さんの習慣に迫ります。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!

 


 

人と会う予定がぎっしりで、誰にも会わない日は一日もない

 

いわゆる習慣らしい習慣ではないのですが、たくさんの人と出会って話すことが僕の習慣なのかなと思っています。週の半分くらいは社外の人たちと会っていますし、休日も1日中誰とも会わないという日はないですね。今夜もメーカーさんと打ち合わせ、明日も仲のよい美容師さんと一緒に広島にセミナーで出張しますし、それ以降も人と会う予定が詰まっていて、家族から「もっと子どもとすごす時間を増やしてね」と言われてしまうほどです。

 

人と会うきっかけはさまざまですが、メーカーさんのプロジェクトではLIMのカンタロウさんや、SUNVALLEYの朝日さんとご一緒させていただいたり、3日ほど前まではSHEA.の坂狩さんと仕事で九州を回ったりしていますし、仕事のなかでのマッチングが多いかもしれません。

 

 

一番話す機会が多いのは、サロンのオーナーさんですね。一回り上くらいのかたがほとんどで、考え方や価値観も違うのだけれど、経営者同士共感する点も多いです。sikiってSNSで流行ったサロンみたいに思われがちですが、技術や接客といったアナログの部分をとても大事にしています。そのことを話すと「意外とちゃんとしてるね」と認めてもらえたりします(笑)。僕らが大切にしている価値観って、意外と表に出ないので、実際に会って話すことでいい意味でのギャップを感じてもらえるようです。

 

ネットワークを広げるポイントは「リスペクト」と「情報発信」

 

 

以前は、美容業界の先輩にリスペクトの気持ちを持って、真似をできるところがあれば真似したいって思っていたこともありました。だけど、今美容室を経営しているような人たちって、本当に突き抜けている人が多いから、みんなそれぞれ価値観が違うと思うんですよ。しかも、どれが正解っていうものでもないですし。

 

僕はインターネット大好き世代で、上の先輩たちとは価値観のギャップもあるとは思います。でも僕も昭和の終わりに生まれていますし、昭和や平成の時代に活躍してきた先輩たちも見てきました。だから先輩たちが大切にしている価値観もわかるし、新しい世代の考え方もわかるから、柔軟に取り入れていきたいと思っています。

 

 

一方で、sikiを2年間やってきて、ほかのサロンとの違いが如実になってきています。だからむしろ今は、ほかのオーナーさんと話すことで、自分の中にあるsikiらしさが際立ってくるんですよ。sikiって一言でいうと、“今っぽいサロン”だと思っています。休みも多いし、給料も多いし、適度に緩いし、変なパワハラもありません。でも撮影もやっているし、セミナーもやっているし、コンテストにも出られるし、すべてがちょうどいいのかなって。チャンスもたくさんあるけれど、それをつかむのは本人次第っていうのはありますけれどね。

 

>誘われる自分でいるためにしていること

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