湘南発。個室で働く孤高の贅沢を20年謳歌する木村武司。快適に働ける環境を追求して生まれた、街の美容師が集う「集合型個室サロン」とは

 

条件は一切なし!「どんな人でも歓迎します」





――美容師か理容師以外にも、異業種が同居する複合型サロンも展開しているようですね。

 

路面店の場合は、異業種との複合型にすることで、集客面でも街の評判的にもプラスになります。パン屋さんや花屋さん、ネイルサロンなどとコラボすることで、美容サロン自体もより活気づいているんです。現在茅ヶ崎でつくっている場所では、1Fにカフェ、2Fに個室サロンという構成にしていて、来る人にとっても楽しく居心地のよい空間になります。異業種が加わることで、美容室としての魅力が広がり、安心して続けられるビジネスになると考えています。

 

――美容師さん側には、一緒に働く上での条件はありますか?

 

何もないです。あえて言えば、「共に良くなっていこう!」「お互いが快適に働こう!」というサロンのムードに共感できることが条件ですね。

 

 

――どんな美容師さんがいるのでしょうか。

 

子育て中のママさんもいますし、ゼロからスタートする方もいたり、いろんな方がいますね。みなさん、ストレスなく働きたいという思いで来てくれるので、僕もそのためにどうしたらいいかな、と考えながら環境を作っていて。僕はそもそも、美容室という一つの空間で、一緒に働き続けるというのは無理があるんじゃないかな、と思っているんです。いろんなことを我慢しながら生活のために売上をあげるわけですけど、同じお金を稼ぐなら平和な方が健全だと思っていて。イヤなお客さまがいるなら、断ったほうがいいと思うんですよ。1万円の売上のために、いやな思いをしたくないじゃないですか。綺麗ごとかもしれないですけど、それが成り立つのが個室サロンなんです。

 

 

美容師は一人で完結できる職業ですから、マンツーマンの気楽さを味わっちゃうともう元に戻れないかも、と(笑)。街の美容師はほとんどが業界平均の給料で生きています。それなら自分が思うように働けたほうがよくないですか?と思うんです。今はおよそ40人のスタッフが、それぞれの個室サロンで自由に営業しています。自分が必要なお金を稼いで、僕はいただいた歩合で会社が経営できれば全然よくて。お互いが快適な状態でいられるのが理想なので、関係性の距離感も大事にしています。

 

 

 

>地元の職人とタッグを組み、自社で内装事業も

 

 

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