美容師人生の危機…!? 「いいね!」のつもりが「最悪!」に。正直笑えないSNS失敗エピソード10選
炎上寸前! そこには聞かれちゃまずい音声まで録れていて…(30歳/女性)
うちのサロンでは、みんなでお店のSNSを運用していて、順番に更新当番が回ってくるのでその度に集客につながるような投稿をしなければなりません。その日は私の番だったのですが、ちょうど新しい薬剤の講習会があったので、その練習風景を動画で撮影して投稿したんです。
私は講習会を受けている手元をアップで撮っていたのですが、周りの勉強に一生懸命になっている話し声もあえて入れるようにして、リアルな現場の空気感が分かるものを投稿したんです。
それから数日後その投稿にコメントがついていたので見てみると、「このサロン、ボッタクリじゃん!」と話題になっていました。全然意味がわからず、タチの悪い中傷かなと思って放っておこうとしたのですが、同僚が「ちょっとあの動画ガチでまずいかも!」と言い出し、じわじわと緊迫した雰囲気に。
何がまずいのかと聞くと「動画の音声に薬剤の原価や仕入れについてしゃべってる内容が入ってるの!」とのこと。慌てて投稿を再生し、よーく耳を澄ませてみると、「仕入れ〇〇円かぁ、安くていいですねえ! 他のサロンよりメニューの値段を上げればかなり利益とれるね!」「アハハハハ!」というスタッフの笑い声が! ディーラーさんと他のサロンとの関係や、値段設定など、大問題になりかねない音声が入ってしまっていました。
私は顔面蒼白で慌てて投稿を削除し、なんとか大騒ぎになる前に事態は収まりましたが、本当に肝を冷やしました⋯。SNSを投稿する前には、絶対に音声チェックが必要ですね。
お客さまのため、業界のために苦言を呈したのに‟性格が悪い”と言われ⋯(30歳/男性)
ある日新規のお客さまから「数日前に別の美容室で施術してもらったんですけど、なんか左右の長さが全然違う気がして⋯整えてくれますか?」というオーダーが入りました。実際に髪を見てみると、確かに左右の長さはバラバラ。後ろのネープラインは梳きすぎて短い髪がたくさんできてしまっていたんです。さらに、その「別の美容室」は同じ地域の競合店だったことがわかり、驚きました。
なので、「これはちょっと酷いですね⋯。ある程度伸びないと完全には直せないので、数カ月かけてきれいにしていきましょう」と伝え、その日は左右の長さを整えました。
正直、このレベルで美容師をしていることが信じられず、思わず営業後にSNSで「今日は〇〇の店で失敗したお客さまのお直しをしたんだけど、ちょっとありえない感じだった。技術がしっかり備わっていない人に入客させるなんて⋯ちょっと驚きました」と投稿しました。
すると、うちのお客さまと思われる方から引用リプライがあって、「他店の美容師さんの悪口を言う美容師さんってたまにいるけど、それってわざわざ言う必要があるのかな? 自分のほうがすごいってアピールしているだけに見える。利用していたお店だけどなんだかちょっと残念。客は嫌だったら次から行かなくなるだけだし、わざわざ指摘する必要なくない? なんというか、性格の悪さが出てる。笑」と書かれていたんです。
それを見たどこぞの美容師からも「こういう人は業界内から見ても残念な美容師だと思う」とコメントされていました。なんだかそれに腹が立って、言い返すように返信をしてしまいました。その結果、何人かの美容師が加わり、地獄のディスり合いになり、炎上してしまいました。
翌日、そのやりとりを見ていたスタッフがオーナーに報告したらしく、「すぐに投稿を消せ!」と怒られました。まさか美容師の技術力に苦言を呈した自分が責められるとは…。受け止め方はそれぞれ。結局、人の悪口なんて言わないほうがいいですね⋯。
>お客さまの前で「SNSも仕事のうち」は通じないと痛感させられた失敗談⋯