40代の“最悪の自分”を想像する。美容師としての力が、自分を救えるか? 「成長する20代の美容師がするべき7つのこと」 siika NIKAIサトーマリさん

 

20代は、美容師として、そして社会人として花開く土台をつくる時期。理想とする美容師人生を長く続けるために、20代のうちにやっておくべきことがきっとあるはず。そこで、美容業界のレジェンドと呼ばれる方々に「これをやったから今の自分がある」「今の時代の20代だからこそやるべきことがある」など、今後の美容師人生を豊かにするためのヒントを語っていただきました。

 

今回は、中目黒の人気サロン「siika NIKAI(シーカニカイ)」ディレクターのサトーマリさん。エッジィでありながらその人に自然と馴染むリアルなスタイルと、時代の先をいきつつ“ちゃんとかわいい”クリエイションで、サロンワーク、一般誌、業界誌、広告ヴィジュアルなど多方面で活躍しています。そんなサトーマリさんが、20代の美容師に率直に伝えたい7つのこととは?

 


 

1つ目:辞めないで続ける 仕事が楽しいは諦める

 

20代の美容師にまず言いたいのは、とにかく今のサロンを辞めないで続けること。練習しろとか、センスを磨けとか色々あるけど、いちばん難しいのって結局そこなんですよね。

だって最初なんて、ツラいに決まってるじゃないですか。今は特に、合わなければすぐ別のサロンに行けちゃう時代だし、嫌なことがあったらすぐ辞めたくなってしまう気持ちもわかる。私も実際、何度か辞めて転職したこともあります。でも辞めてわかったのは、「どこに行ってもそんなに変わらない」ってことでした。

 

辞めないコツは、 “楽しく働く”みたいな考えはとりあえず早々に捨てること。ツラくても、この環境で頑張るしかないと諦めることで、踏ん張りがきくんですよね。私はとにかく早くスタイリストになりたいという気持ちで乗り切りました。

 

 

でも40代の今になって思うのはあの時ツラいと思いながらも、頑張っておいてよかったなってこと。20代でちゃんと向き合ったから、今やりたい美容ができてるんだと思います。

 

20代だから恋愛してもいいと思う。だけど、「男は裏切るけど、仕事は裏切らない」ってレディー・ガガも言ってるし。20代くらいは、仕事に振り切るのもアリなんじゃないかな。

 

2つ目:気分の浮き沈みを仕事に持ち込まない

 

20代でやっておいてよかったと思うのは、気分の浮き沈みを仕事に持ち込まない練習。これ、大いに役立つので絶対やっておいた方がいい。

 

実際、気分の波で崩れていく美容師って結構いるんですよ。私も当時は切り替えが下手で、デビュー後なかなか売上が伸びなかった。そんなときに業界誌で「気分を仕事に持ち込むな」って言葉を見て、ハッとしたんです。

 

これはちゃんと練習すればできるようになります。でも、意識しないとずっとできないまま。30代、40代になって感情に振り回されてる美容師、絶対お客さまいないでしょ。可愛い大人でいるためにも、20代のうちに身につけておきましょう。

 

どうしてもツラい時は、思い切ってお客さまにお悩み相談してしまうのも手です。「私、失恋しちゃったんですよ」とかね。不機嫌顔で仕事するよりよっぽどいいと思う。そうすると自分も話せてスッキリするし、お客さまも結構喜んで相談に乗ってくれて、仲良くなれたりするものです。

 

3つ目:売上を上げるのはSNSじゃなくて接客

 

最近、「SNS頑張ります!」って美容そっちのけな若手美容師さんを見ると、「そこじゃないでしょ?」って思うことがあります。今の時代、新規を呼ぶためにSNSをやっているというのもわかるんですけど。SNSで一時的に新規を集めても、10年後に残ってるお客さまはいないんですよ。

 

お客さまを沢山担当したいと思ったらちゃんとリピートしてもらうしかない。それには技術があるのは大前提として、接客が大事。私は前サロンにいた頃、雑誌の影響でものすごい数の新規のお客さまが来てくれていたんです。でもsiikaに移ったら売上が半分になって。お客さまが来ないから、昼間にベッドで泣いてました。

 

 

だから20代のうちから新規を集めることだけに躍起にならず、どうしたら今来ていただいたお客さまに次回も来てもらえるかを考えた方がいい。

とはいえ、20代ってリピートしてもらうのは大変なんですよね。40代になると、もっと楽にリピートしてもらえるんですけどね。説得力が全然違うから。シミもシワも白髪も、説得力ですよ。私のところに今でも通い続けてくださるお客さまがいらっしゃるのは、失敗しながらも、若い頃に自分なりの接客を見つけたからだと思います。

 

>許されるうちに失敗する

 

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