なぜTRUTHの若手は育つのか? 天野イズムが生む“人が成長する経営”の真髄

千葉県を中心に国内外60店舗以上を展開するTRUTH(トゥルース)。この1年、リクエストQJでは、TRUTHで働く若手スタッフを中心に取材を続けてきました。入社からわずか半年でスタイリストデビューを果たしたり、20代前半で店長を任されたり。その成長スピードに何度も驚かされています。
なぜ、若手がこれほど早く育つのか。そして、育ったスタッフがなぜTRUTHに残り、次の世代を育てていくのか。その答えを探るべく、今回はTRUTH代表・天野雅晴(あまのまさはる)さんを直撃。早期育成の考え方から、若手に託す権限、そして人との向き合い方まで、これまでの取材で見えてきた「TRUTHらしさ」の背景を聞きました。
さらに話は、経営者として大切にしていることへ。「スタッフが成長して、数字が勝手に伸びていくことが本当の経営」と語る天野さん。その言葉の根底にある、TRUTHのこれからとは―。
自分がでしゃばるのを、やめた
―この1年、20代前半の若手スタッフを中心に取材させていただきました。半年以内にスタイリストデビューしたり、店長として店舗を任されたりと、若くして活躍する方が多くいらっしゃったのが印象的です。こうした若手が育ち、活躍できる環境は、どのようにつくられているのでしょうか?

一番大きいのは、俺が出しゃばらないようにしたことかな(笑)。オーナーや店長に権限を移していったんです。コロナの頃から、それを意識するようになりました。若い人たちが活躍するためには、まず若手のすぐそばで支える店長やオーナーが、しっかり人を育てられる仕組みをつくることが大事。だから、代表として口を出したくなっても、あえて言わないようにしてきました。それと、朝練習に切り替えた店舗は、やっぱり技術の習得スピードが全然違います。結局、続けることが習慣になるんですよね。毎日少しずつでも続けていれば、それが当たり前になる。そういう積み重ねも大きかったんじゃないかな。
―今回取材したスタッフ以外にも、若手がどんどん活躍されているそうですね。
そうなんですよ。最近オープンした船橋店なんかも、スタイリストも店長も全員23歳。人が育って、しかも辞めないから、店舗を出さざるを得なくなってきた(笑)。本当は、そんなに店を増やしたいわけじゃないんですけどね。
―出世やキャリアアップへの欲がまったくなかった方が、TRUTHで働くうちに、そのモチベーションがガラッと変わったというお話もありました。若手の意識を変えていくうえで、どんなことを大切にされていますか?

新卒入社3年目のyuukaさんは、入社後モチベーションがガラリと変わり、今や船橋店の店長に抜擢!
そういう意味では、オーナーや店長が、俺の「代弁者」になってくれているんですよね。俺がこれまでずっと言い続けてきたことや、大切にしていることを、彼らが自分の言葉として下の子たちに伝えてくれているんです。
―どんなことを伝えているのでしょうか?
色々ありますが例えば、人間関係の大切さです。相手は自分を映す鏡だし、「職場は一将の影」という言葉もあるように、組織や部下の状態は、リーダー自身の姿勢を映すもの。そんな人との向き合い方も含めて、これまで自分が経営をしてきたなかで大切にしてきたことを伝えています。そういう「代弁者」が増えてきたことは、大きいですね。下の子たちにも、そうした考え方が少しずつ浸透してきているんだと思います。