インスタ「#美容師あるある物語シリーズ」で、全国の美容師から共感を集める、謎のイラストレーターTAKUOの正体とは?

 

2018年4月、Instagramに突如、彗星の如く現れたイラストレーター美容師TAKUO(@takuo_illustrator)さん。美容師の日常を描いた「#美容師あるある物語シリーズ」は同業者からの共感を呼び、またたく間にフォロワーが増加。わずか半年で2万人を超え、その勢いはとどまるところを知りません。

 

最近では、「#美容師あるある物語シリーズ」だけでなく、長編フィクション漫画「#カリスマたちの物語」の投稿や、美容師さんへのアンケートを元にしたランキングの発表も。さらに、ストーリーズで現役美容師や学生のお悩みに答えたり、求人を掲載してみたりと、イラストだけにとらわれないユニークな企画も注目を集めています。

 

そんなTAKUOさんが、実は都内で現役美容師としても活躍しているという情報を入手し、本人にコンタクトを取ったところ「素性をバラさなければ……」という条件でインタビューに応じてくださいました!

 

現役の美容師さんがなぜ、イラストレーター活動をはじめたのか。投稿をはじめた経緯や、さまざまな企画の目的などをざっくばらんに語っていただきました。

 


 

ストレスのはけ口としてはじめた「#美容師あるある物語シリーズ」

 

 

小さなころから絵を描くのが好きでした。小学生のときは絵画コンクールでいつも一番。中高では授業中に先生の似顔絵を描いては友だちに見せ、笑いを取っていました。でも、それを仕事にしようとは、まったく考えていませんでした。

 

美容師の道に進んだのは、友だちの付き添いで参加した美容学校のオープンキャンパスで、カットやワイディングの体験をしたとき先生に「君、経験者?」って褒められたことがきっかけです。「俺って才能あるのかも?」っていう単純な理由でした(笑)。卒業後は新卒で青山の某有名サロンに入社し、4年ほど在籍。そこから1店を経てフリーランス美容師になり、現在で美容師歴9年目です。

 

やるからには「カリスマ美容師になりたい!」と思っていたので、有名サロン時代も、フリーランス美容師になっても、絵のことはすっかり忘れていました。

 

イラストを描きはじめたきっかけは、携帯電話をiPhoneにしたこと。「お、絵が描けるんだ」くらいの軽い気持ちで、お絵かきアプリを使って描きはじめました。本腰を入れて本格的に描くようになったのは、iPad ProとApple Pencilを手に入れてから。その描きやすさに一気に熱が復活したんです。

 

そこからは、Instagramで人気のパントビスコさん(@pantovisco)みたいに、僕も何かやってみたいな、という気持ちが強くなっていきました。そこで、日常のストレスのはけ口として「#美容師あるある物語シリーズ」を描きはじめたんです。

 

 

 

そしたらすぐに反響があって、1投稿で多いときは700人ぐらいフォロワーさんが増えたんです。そうなるとますます楽しくなって、毎日仕事終わりに夜中まで絵を描く生活がはじまりました。

 

悩める美容師にタクオがお応え! 名物の悩み相談のはじまりとは?

 

 

イラスト投稿をはじめた当初から、DMでちょくちょく質問がきていたんです。それが悩み相談のはじまり。最初は「彼氏の誕生日に何をプレゼントすればいいですか?」といった美容師とまったく関係ないことが送られてくることも(笑)。でも、相談されるのがうれしくて、それらに応えていたんです。

 

そのうち、Instagramで自由にフォロワーが回答できる質問スタンプの機能がついたので、「なんか質問ありますか」って投稿してみたらすごい数の質問がきたんです。そこで「人に打ち明けたい悩みってたくさんあるんだ」と思い、どんどん続けていくうちに名物になりました。

 

フォロワーの美容師さんからくる悩みはいろんなものがあります。例えば、「今は、昔みたいに強く指摘してはいけないから、アシスタントの扱い方が難しい」とか。できるかぎり自分の経験から答えるようにはしているのですが、中には答えるのが難しいなと思う相談もあります。でも、頼られることはやっぱりうれしい。あるアシスタントの方から「お店の先輩には話しづらい仕事中の悩みも、TAKUOさんには話せる」と言っていただけたときは、すごくうれしかったですね。

 

>タクオさんといえば、アンケート投稿! 企画開始の経緯とは?

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