採用担当が語る“本気の採用基準” STRAMA編 根拠のない自信こそ、若者が持ちうる最大の武器

美容業界で理想のキャリアを築きたい美容学生や転職希望者に向けて、人気サロンの“リアルな採用基準”を紐解く本シリーズ。今回は南青山のサロン「STRAMA(ストラマ)」にフォーカス。
取締役の髙橋英樹(たかはしひでき)さんに、応募者に求める人物像や面接時にチェックしているポイントについて伺いました。若手スタッフからもコンテスト入賞者を続々と輩出し、クリエイティブにも造詣が深いSTRAMAの採用の裏側に迫ります。
素直さと柔軟性は、美容師に必須の要素

─新卒採用では、どのようなポイントを重視していますか?
・第一に見るのは人柄
特に重視しているのは人柄。元気さや明るさ、そして素直であることを求めています。技術は入社後にいくらでも磨けますが、性格や人間性に関しては、今まで積み上げてきた部分が大きいので、注目していますね。
スタイルブックを持ってきてくれる学生もいますが、うちでは必須ではありません。持ってきてもらったものはもちろん拝見しますが、そこで見たいのは、スタイル作りの上手さやセンスだけではなくそこまでの過程。美容にかける想いであり、言い換えれば人間性です。
面接のために数週間で急いで作ったものなのか、学生時代に撮り溜めたスタイルの積み重ねなのかは、すぐに分かってしまいます。これはSTRAMAに限った話ですが、面接のためだけに作るのであれば、無理して用意する必要はないかなと思いますね。
・「美容師になる」という覚悟の強さ
美容業界の仕事は多岐に渡ります。卒業後の進路も幅広い中で、美容師という道を選ぶことに、どれだけ強い思いを持っているのかも見たいところです。結局、美容師が好きかどうかというのがこの仕事において一番重要なことだからです。
逆に、そこまで重視していないのは学校の成績ですね。学校では、決められたことをその通りやれば点が取れます。でも、美容師は“正解”がある仕事ではありません。技術を磨き、それを提供するやりがい、場の空気を察する力など、点数にはできない部分に熱量を持てることの方が大切なのかなと思います。
もちろん、成績がいいのは素晴らしいこと。それは、美容師としての能力というよりも、先にお話しした人柄の部分で「真面目な方なのかな」と判断する材料になりますね。
・相手に合わせたコミュニケーションが取れるか
美容師になって、一番最初にやる仕事はシャンプー。シャンプーは、お客さまと一対一になる時間でもあります。その時に求められるのは、一から十まで準備して上手く話すことではなく、その方を気遣い、相手を見て機微を感じ取ること。若い頃から相手に合わせたコミュニケーションが自然とできる人は、スタイリストになってからも活躍できます。その人が会話の中でどんな受け答えをするタイプなのかも、チェックしているポイントの一つです。
─中途採用では、どのようなポイントを重視していますか?
・変化こそが成長。それを受け入れられるか
過去のことも多少は伺いますが、それ以上に重視するのは「今後どうなりたいか」です。僕は、美容師はいつでもやり直しがきく仕事だと思っています。ただし、そこには新しい自分になるという覚悟が必要です。
これまでの自分をどう捉えて、この先、どんな風に進んでいきたいのか。その未来に向かうためには自分を変える必要もあるでしょうし、その変化こそが成長だとも思います。強い気持ちで、変化を受け入れ成長できるかを見たいです。
─採用担当として、思わず好印象を抱くポイントは?
・自分の好きなものがある人
どんな系統でも構いませんが、ファッションや、オシャレが好きなんだなと感じられると好印象ですね。それはオシャレか否か、うちの雰囲気に合っているかという話ではなく、なにか好きなものがあり追求できる人は、それを糧に変化して成長していけるからです。
例えば、半年経てばファッションが変わり、それに伴ってその人自身が少し変わることもあるでしょう。トレンドを敏感にキャッチし、“好き”を突き詰められる人はいいなと思いますね。
・周りを明るくする空気感
抽象的な表現になりますが、ハッピーなオーラを纏っている人も好印象です。その人がいると場の空気が明るくなるとか、なんとなく空気が変わったりとか。それは、目の輝きや声の質、返事の仕方などの小さな振る舞いに滲み出るものなのかなと考えています。その人の持つ人間的な魅力というのは、多少緊張していたとしても伝わるものです。完璧に準備して、スラスラ上手に喋れることを求めているわけではないので、そこは心配しなくて大丈夫ですよ。
─逆に、マイナスなイメージを抱くポイントはありますか?
・生活態度は、責任意識の表れ
学校生活の中で、遅刻があまりにも多い場合などは理由が気になりますね。美容に向かう姿勢が透けて見えてしまうというか、評価という意味では少し不利になるかもしれません。ただ、遅刻が多い人は受からないということではないですよ。それは、責任意識の有無で変わる部分でもあると思うからです。
社会と比べ学校では自分に責任がある場面というのは多くありません。遅刻しても、不利益を被るのは自分だけ。逆に、働き始めると、大小の差はあれど各個人に必ず責任が生じます。それを自覚して応えようと思える人は、働き始めてからは一切しなくなることもありますし、意識を変えられる人なのかはしっかり確認しますね。
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