集客ゼロ、インスタ削除からの独立。「それでも、私のお客さまなら戻ってきてくれる」。アイブロウリスト星子さんがSNS発信で切り拓いたキャリア

 

リクエストQJではこれまで、ヘアデザイナーを中心に数多くの美容師へ取材を重ね、その技術やキャリア、価値観を発信してきました。そんな中、今回初めてスポットを当てるのが眉、「アイブロウリスト」という職業です。美容師を目指していたものの、手荒れをきっかけにアイブロウリストの道へ進んだ星子(あかりこ)さん。昨年、中目黒のシェアサロン「SALON VILLAGE(サロンビレッジ)」内で独立を果たし、オープンから1年を迎えた現在は、多くのお客さまから支持を集めています。

しかし、そこに至るまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。転職先では指名客ゼロからのスタート。SNS集客に苦戦しながらも試行錯誤を重ね、月間売上180万円を達成します。ところがその後、思いもよらない形で独立を決断することに――。

集客に悩んだ日々、突然の独立、そしてお客さまとの信頼関係。数々の壁を乗り越えながら、アイブロウリストとして自分らしい働き方を築いてきた星子さんのこれまでと、これからについて伺いました。

 


手荒れをきっかけに、進路を変更

 

−星子さんは、もともと美容師を目指されていたそうですね。そこからアイブロウリストを志望したきっかけは?

 

 

高校1年生から専門学校卒業まで美容室でアルバイトをしていたのですが、手荒れがひどくなってしまって。このまま美容師として働くのは難しいかもしれないと感じたんです。ただ、そのときに「美容の仕事を諦めよう」という気持ちはなくて。せっかく取得した美容師免許を活かしながら働ける道を探す中で、アイブロウリストという仕事に出会いました。

 

−進路を変更することに抵抗はありませんでしたか?

 

まったくなかったですね。もともとメイクが大好きで、小学校低学年の頃から『VOGUE』などの雑誌を読んでいたくらいなんです。気になるメイクページを切り抜いて集めたりもしていました。特に目元周りのメイクには昔から興味があったので、アイブロウリストという仕事を知ったときも「これだ」と思えました。むしろ自然な流れだったように思います。

 

−専門学校卒業後は、アイやアイブロウの大手サロンからキャリアがスタートしたそうですね。

 

 

百貨店などに入っている大手サロンで働いていました。入社当初はマツエクとアイブロウの両方を担当していたのですが、マツエクはお客さまをのぞき込むような体勢で施術をすることが多くて。それで持病だった首のヘルニアが再発してしまったことをきっかけに、アイブロウの施術に専念するようになりました。

 

−実際に働いてみて、どのような経験を積まれたのでしょうか。

 

 

私が働いていたサロンは、とにかく回転率を重視するスタイルで、20分に1人の施術を仕上げるような環境でした。立ったまま次々と施術をしていくので大変でしたが、1日に多くのお客さまを担当できたことで、基礎技術を徹底的に身につけることができたと思います。

 

また、入社から1カ月ほどトレーニングを行い、規定のモデル数をこなせば入客できるようになるため、早い段階から現場に立つことができるのもこの仕事の特徴です。私の場合も、入社から1カ月半〜2カ月ほどでお客さまを担当するようになりました。

 

ただ、そのサロンは指名制度がないお店だったんです。それでも「またお願いしたい」と言ってくださるお客さまが少しずつ増えていって。こっそり指名を取って本部に怒られたこともありました(笑)。でも、その経験を通して「これだけ自分を求めてくださるお客さまがいるなら、完全に指名制の環境で挑戦してみたい」と思うようになったんです。そこで4年ほど働いた後に、完全予約制・完全指名制のサロンへの転職を決意しました。

 

>顧客ゼロ。インスタ集客に悩む日々

 

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