DADA CuBiC古城隆さんのびよう道 〜今は亡き恩師の無茶振りに応え、高いハードルを超え続けた修行時代。「チャンスをもらえる人」になれば道は拓ける。〜

修行中は「チャンスを与えたくなる人間」になることが大事

 

 

自分がなぜ成長してこられたか考えると、やはり難しい課題を与えられて、それをやり遂げることを繰り返してきたからだと思います。任されたことに対して、どれだけ全力で応えられるか。結果も大事なんですけれど、課題にどれだけのエネルギーをぶつけられるのかが、20代、30代の間は重要だと思っています。

 

 

だからこそ僕が今、修行中の人たちに伝えたいのは「チャンスを与えたくなる人間になることが大事」ということです。意識してそういう人間になれるわけではないし、そのためのノウハウや近道はないと思います。どんな小さな課題でもいいから、任されたことには毎回、一生懸命応えていく。地道に成果を出していく。それしかないです。人を育てる立場になって思うのは、期待に応えようとしている姿には、心に訴えてくるものがあるんですよ。

 

 

なかなかチャンスがないときも、腐ったり、擦れたりしないほうがいいです。そうなってしまうと、いざチャンスがきてもつかめなくなってしまいます。かくいう僕も、スレていた時期があるからわかるんです。

 

そして、いざチャンスがきたら、逃げないこと。与える側の人は、その人ならできると思って与えているわけだから、意地でもやり切るべきです。「無理です」と逃げたら、次のチャンスがこなくなります。チャンスが来たら感謝して、壁を乗り越えていく。美容師という人間力が問われる仕事を続ける上で、この積み重ねがとても大事なことだと思います。

 

プロフィール
DADA CuBiC

クリエイティブディレクター

古城隆(こじょう たかし)さん

2000年DADA CuBiC入社。02年三都杯グランプリ受賞。05年よりD.D.A.講師を務める。これまで多くの業界誌にて連載ページ・作品ページを担当。2011年には故植村隆博氏との共同著書「Basic Cut Bible vol.1」を新美容出版㈱より発刊、2013年には「正確なフォルムコントロールのための スライス徹底マスター」を㈱女性モード社より発刊。2019年および2021年Japan Hairdressing Awardsにおいてグランプリ獲得。

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

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