びよう道 vol.13  ABBEY 松永 英樹さん 〜自分が選んだ仕事でお客さまを笑顔にし、お金までもらえる。このハッピーの無限ループは、美容師以外じゃありえない〜

ダブルミリオンを達成した女性歌手から指名され大ブレイク!

 

 

自分が一人前になったのはいつかと尋ねられたら、やっぱりスタイリストデビューしたときになりますね。一つ階段を登った感じがしました。すぐには自分のお客さまがつかなかったから、最初は先輩のヘルプについたりしながらやっていましたね。どうしたらお客さまがくるか、いつも考えていました。でも僕は運に恵まれていたんです。

 

僕がスタイリストデビューをして3ヶ月くらいにアシスタントのときについていた先輩が辞めたのですが、そのタイミングであるお客さまを引き継ぐことになったんです。「松永くんにお願いしたい」って言ってくださったんですよね。そのお客さまは、当時はまだ

ソロデビューをされていなかったのですが、僕が担当したタイミングで大ブレイクしたんです。雑誌でも特集が組まれ、「あの髪を切っているのは誰?」と話題になり、僕にも雑誌社などから声がかかるようになったんですよ。その後、雑誌のヘアページなども担当するようになり、徐々にお客さまが増えてきました。

 

それもこれもアシスタント時代から、自分のお客さまだと思ってやってきたことがつながっていると思います。手伝っているという感覚ではなく、技術者目線で、どうしたら一番きれいになるのか、喜んでもらえるのか、イメージすることが大事。美容師として働いているとアシスタントは先輩の仕事を手伝う役割だと考えがちですが、お客さまからしたらひとりの美容師です。お客さまのシャンプーもブローも、カラーもパーマもアシスタントがやるわけですから。

 

まさに今アシスタントをしているみなさんには、たくさんのきっかけやチャンスが眠っていることを常に意識しておいてほしいですね。

 

大切なのは過去や未来ではなく「今、一番輝いていること」

 

 

お客さまが増えて、忙しくなっても苦しいと思ったことはないですね。なぜなら、それは自分が選んだ道だったから。誰かにやらされていたとしたら苦しいかもしれませんが、自分が選んだ仕事でお客さまに頼りにしていただけるし、笑顔で帰っていただけるって最高じゃないですか? その上、お金までいただける。好きなことをして遊んでいるのにお金がもらえるという感覚でした。

 

もし、デビュー後に一番頑張っていた時期はいつですかと聞かれたら、迷わず「今です」と答えます。過去も未来も今の積み重ねじゃないですか。だから、今を一番大事にすることが大切だと思っています。いつも今にフォーカスしていたから、大変なことがあっても落ち込んでいる暇なんてなかったんですよ。

 

それに、「昔はすごかったよね」ではなく、「今最高にすごいよね」って言われたほうがうれしいじゃないですか。「昔はすごかったよね」じゃ、あまりにも寂しい。これは年齢やキャリア問わず、誰に対しても共通して言えることだと思います。

 

>ひたむきに美容に打ち込む姿勢やカットの美しさは川島先生から学んだ

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング