中森明菜・松田聖子!!昭和ヘアはなぜ今の時代にハマるのか? 50年目のベテラン美容師・小野田光伸さんの技と昭和カルチャー

可愛いは時代を越える。昭和ヘアが教えてくれること

 

 

―昭和ヘアはハイレイヤーが基本とのことですが現代の技術と違うことはありますか?

今もレイヤーが流行していますが、セニングを多用していることが多いんですよね。昭和のレイヤーはセニングを使わずに段をしっかり入れるんです。そうすることによって毛先が強くなるのでブローで自然な流れが生まれます。逆にセニングを使いすぎると毛先が弱くなるので、アイロンなどで意図的に形を作らないとまとまりにくくなってしまうんです。

 

―昭和ヘアのブローは難しそうですが、お客さまも自分でセットできるのでしょうか?

自分でセットもできますけど、パーマをかけていかれる方が多いですね。ハイレイヤーにパーマというと、美容師さんも含め、扱いが大変だと思っている方が多いみたいですけど、実はとても扱いやすいんです。基本的にカットで毛流れを作っているので、パーマでボリュームを出せば、乾かすだけでちゃんと昭和ヘアになりますよ。

 

 

―パーマがかけられない場合はブローで仕上げるのでしょうか?

ブローを自分でやるのはなかなか難しいですよね。今は美容師さんでもできない人が多いくらい。自分でやるならホットカーラーがおすすめです。あれすごくいいんですよ。コテだと180度とかになりますけど、カーラーって70度ぐらいなのでダメージが少ない。だけどしっかりカールがつきますから。ご自分でやる方にはやり方も教えたりしますよ。

 

―昭和ヘアを楽しみつつ普段は通常のスタイルにすることもできますか?

長さや段差の入れ方で調整することもできますよ。例えばバタフライレイヤーぐらいにしておいて、スタイリングで昭和っぽくみせたり。前髪をドーンと厚くとってブローしてみたりね。そうすると昭和感が増すんですよ。その日だけ昭和スタイルにしたいという要望も、もちろんありますから。

 

 

―昭和ヘアはまだまだ広がりそうですか?

広げていきたいですね。今の時代に昭和風を取り入れる魅力というか、こんなのも楽しいよっていうことをお伝えしていければいいなと思っています。先ほども言いましたが、可愛いものはいつの時代でも可愛いですから。昭和ヘアは東洋人の魅力を引き立てるスタイルだと僕は思っています!

美容師さんにも昭和ヘアにぜひトライしてみてほしいですね。普段作っていないスタイルを作ることで、必ず技術の引き出しが増えますから。美容師だったら、お客さまから求められることは全部やりたいじゃないですか。われわれは職人ですからね。

 

プロフィール
美遊ヘアスタジオ
オーナー/小野田光伸

山野愛子美容室で美容師としてのキャリアをスタート。22歳で渡米、カリフォルニアで1年半美容師として従事。帰国後は同サロンの赤坂店、銀座総本店の店長を歴任。ヘアスタイリストとして、コレクションバックや芸能系の仕事もこなす。33歳で地元である新宿区・中落合に美遊ヘアスタジオをオープン。現在は、山野美容芸術短期大学美容総合学科の教授も務める。一昨年美容師でもある娘の発案でSNSをスタート。昭和ヘアが拡散され、国内外の多くのお客さまが昭和ヘアを求めて来店。
Instagram:@mitsunobuonoda

 

(文/池谷美歩  撮影/菊池麻美)

 

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