30歳で上京した遅咲き美容師がデザインする「日常にある上質」 −SOIE(ソワ)/柳原弘樹さん−

自分の世界観をイチから構築したかった

 

 

独立を意識し始めたのは2018年の終わりごろ。僕の友人知人が独立し始めたことがきっかけです。自分がもし独立したらどんな世界観を表現するだろうか…と考えたらどんどんイメージが膨らんでいったんですよ。自分が思う「シンプル」とか「ナチュラル」を空間の部分からデザインしてみたくなったんですよね。

 

アフロートにいてもやりたいデザインはできたと思います。けれど、自分だけ方向性が違うのはサロンとしてよくないし、それならイチからつくりたいと思ったんです。アフロートの社長である宮村さんに相談すると「やってみれば。応援するよ」と。気持ちよく送り出してもらい、今も親交は続いています。ありがたいことに、ご支援をいただく提案をもありましたが、自分でゼロから立ち上げることにしました。

 

 

とはいえ、初めてのことですから何から手をつけていいのかわかりません。Gigiの代表である間島勇大さんにいろいろと教えてもらいながら、出店に向けて準備を進めていきました。

 

まずは物件選びで悩みましたね。結果的にポロッと今の新築物件が出てきて決めたんですが、それまでは銀座や自由が丘、渋谷なども候補にありました。というのも経営のことを考えると、駅から少し離れたところのほうが家賃も安いし、コストを抑えられていいかなと思ったからです。ところが、駅から近いところは表参道とあんまり変わらないと分かったので、立地や家賃を総合的に見て今の場所がいいんじゃないかと。これまできてくださっていたお客さまも通いやすいと思いますし。

 

今の物件は新築なので、スケルトンの状態から内装をデザインしました。徹底的にシンプルに。イメージの参考にしたのは、ブルーボトルコーヒーの内装です。内装は兄の会社に任せました。内装の最後の仕上げの塗りは自分でやったりもしているんですよ。塗装工の経験が生きましたね(笑)。ちなみに、カラーの配合を考えるときなども、塗装工時代の知識と経験が生かされているんですよ。

 

>絹のような「日常にある上質」を表現したい

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