東京・高円寺発【美容業界の常識が変わり続ける中で、サロンはどう生き残るのか】商店街の一角で確かな存在感を放つカライング。創業から23年、畠山竜哉の変化と不変のストーリー

 

 

東京・高円寺。駅から少し歩いた商店街の先にある、カライング(〜ing)。長年にわたり確かな存在感を放ち続け、美容師の間では“知る人ぞ知るショートの名店”として知られています。特に圧倒的な支持を集めているのは、ベリーショートです。

代表・畠山竜哉(はたけやまたつや)さんが27歳で、勢いと覚悟を武器にスタート。顧客のニーズを徹底して読み解き、その積み重ねが、やがて大手集客サイトで上位ランカーへと躍進。変わり続ける時代の中で、何を変え、何を守るのか。SNSの普及により情報の流れは加速し、サロンの価値の伝え方も一変した今、長く選ばれ続けるサロンの本質に迫ります。

 


 

プレイヤーであり続ける経営視点

 

−−畠山さんはオーナー歴も長く、いわゆる“ベテラン経営者”という立場かと思います。

 

年数だけで言えば確かにそうなんですけど、感覚としてはあまり“経営者”という意識は強くないんですよね。どちらかというと、今でも完全にプレイヤーです。むしろプレイヤーであり続けているからこそ、長く続いているのかなとも思っています。

 

少し前までは、集客サイトの影響がかなり大きくて、ありがたいことに本当に多くの美容師さんがお客さんとしても来店してくれていました。高円寺という立地にも関わらず、「この人にカットをされたい」とわざわざ足を運んでくれる。その状況は、ある意味で自分の技術が評価された証でもあったと思っています。

 

 

人気スタイルを評価するランキングにおいても、ショート部門やベリーショート部門を中心に常に上位に入り、ベスト100の中に自分たちのスタイルが半分以上占めることも。そういう状況が続くと、「予約して来るのが当たり前」というサロンになっていくんですよね。


 

 

−−やはりカライングも、畠山さんも、“ショート”というイメージは強いのでしょうね。

 

そのイメージはかなりあると思いますし、実際にそういうお客さまが集まってきます。特にベリーショートに関しては、「ここなら安心して任せられる」と思って来てくださる方が多いかも。

 

美容業界全体で見ると、ショートがきちんと切れる美容師って実は多くないんですよ。とくに女性のベリーショートになると、一気にハードルが上がります。だからこそ、お客さまがショートを希望しても、技術的なハードルの高さを回避するため、美容師さんがボブやミディアムに誘導してしまうケースも少なくないです。

 

僕自身は、独立前に、原宿のサロンで働いていた頃から、「ショート」とオーダーが入った瞬間に手を挙げるようなタイプでしたね。難しいからこそ、そこに向き合うことでしか見えない景色があると思っていたので。

 

店舗の外壁には、「高円寺まで歩いて3分。ムーンウォークで2分」と書かれている。笑いながら写真を撮る外国人も多いそう

 

 

>非効率でいい。自分で道を切り拓くという価値

 

 

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