先輩の言葉が「美容師人生」を切り開く!FILMS代表 若林紀元「気鋭サロン経営者」への転身エピソード

「サロンの中のことは俺らに任せて、やりたいことをやってほしい」

 

 

FILMSを立ち上げるときに考えたのは「自分達が名を上げるためのサロンではなく、会社として 1つの目標に向かい、スタッフそれぞれが活躍できるサロンをつくること」です。そのために は、なるべく早いタイミングで、プレイヤーから経営者に変わり制度を整える必要がありまし た。。

 

共同代表の設楽は、教育などのサロンの内側を強くすることを担当してくれているのですが、僕 が「今後は経営に時間を使っていきたいんだよね」という話をすると、「サロンの中のことは俺 らに任せて。安心して自分の目指していることをやってほしい」と言ってくれたんです。その言 葉のおかげですごく気持ちが楽になりました。「自分にしかできないことをやろう」と決意し、 サロンの戦略や店舗の展開、組織づくりやスタッフのキャリアパスなどに取り組むように。そし て、今に至ります。

 

 

FILMSがここまであまりスタッフも辞めずに拡大してこられたのは、サロンのビジョンをしっかりと浸透させた上で、「自分がやられて嫌だったことはやらない」「自分たちに嘘をつかない、ズルをしない」などのシンプルなルールを徹底して、会社づくりに反映してきたからだと思っています。

 

サロン運営に関することで、改善できるところはすぐに行動に移し、振り返って、またさらに改善するサイクルを大事にしています。経営者がお金や時間にルーズだったり、サボっていたりしたら、みんなが気づくと思うんですよね。だから絶対にズルはしないし、嘘もつかない。

 

 

正直、オープン当初のFILMSのような家族的な良さをそのままに、組織化して事業を拡大していくことは難しいです。自分の目が届く範囲には限界があります。だからどんどん権限委譲をして任せていかなくてはいけない。信じて任せることは勇気がいることですが、次にいくためには避けられない。経営者の器以上に、会社は大きくならないと思うからです。FILMSの暖かさを大切 にしながら組織としての厳しさもしっかり伝えていきたい。

 

これまでもたくさん失敗してきたし、これからもするでしょう。でも尻込みしてしまいそうなとき「好きにやっていい」というあの言葉が、僕の背中を押してくれるんです。

 

プロフィール

FILMS

若林 紀元(わかばやし のりもと)

山梨県出身。東京マックス美容専門学校卒業後、山梨県内のサロンに勤務。上京し、ZACCを経てBelleで店長などの要職を経験。2017年9月1日に、銀座に美容室FILMSを立ち上げた主に経営 戦略、財務、人事などを担当。22019年4月に芝浦店、2020年5月に新宿店、2021年2月に柏店 オープン。2021年9月に2ndブランドとなる「foto」を新宿にオープン。

http://films-hair.com/

                
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

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