会話が苦手な美容師必見! 有名美容師に聞く、口下手改善&口下手を活かした接客マニュアル

 

 

美容師さんはコミュニケーション能力の高さが仕事に直結します。でも中には、人と関わることは好きだけど、自分の思いや考えを相手に伝えるのが苦手という人や、なかなかお客さまとの会話が盛り上がらないなど、口下手で悩んでいる美容師さんもいるのではないでしょうか。

そこで今回は、若いころは接客中の会話で悩んだという有名美容師3名にアンケートを実施し、会話を苦手としながら、どのようにステップアップをしてきたのか、お伺いしました。

 

 

<目次>

>「お客さまを不愉快にする会話をしてしまったら…」と常に不安があった。日々の積み重ねから無理のない接客を学んだ─Maison ACQUA 代表 嶋山豪さん

 

>アシスタント時代に「天気の話しかしないね」と言われて… 技術を磨き丁寧な接客を心がけるうちに、自然と話せるように─COA 代表 小西恭平さん

 

>お客さまとの会話で沈黙してしまっていた若いころ。好きや強みを見つけることと、お客さまの想いを最後まで聞くことが会話の糸口に─hair works credo 野口高宏さん

 


 

「お客さまを不愉快にする会話をしてしまったら…」と常に不安があった。日々の積み重ねから無理のない接客を学んだ─Maison ACQUA 代表 嶋山豪さん

 

Maison ACQUA

代表/嶋山豪(しまやま ごう)

1996年生まれ。日本美容専門学校卒業後、ACQUAへ入社。社内最速でスタイリストデビューを果たし、2022年3月からACQUA新ブランド「Maison ACQUA」 代表を任せられる。インスタグラム総フォロワー2.4万人超え

 

Instagram:@goshima08

 

——「自分が口下手だな」と感じたエピソードを教えてください。

友人や家族、親しい人とは話せるのに、お客さまとなると全然話せなかったり、なかなか会話が続かなかったりするので自分は話すのが苦手なんだなと思いました。どのように話せば良いか迷ったり、会話の切り口を見つけるのに苦戦したりしてしまうんです。

特にアシスタントのころは、常に「下手な会話や接客でお客さまを不快にするのではないか」と不安を抱えていました。でも、先輩や上司からは「無言でいないで、接客しなよ」と指摘を受けるので、どうしたらいいかわからず、辛かったですね。接客を避けるように、シャンプーに積極的に入るようにしていた時期もあったほどです。美容という仕事は好きだけど、接客が向いていないなら、美容師そのものが向いていないのかもしれないとさえ思っていました。

 

——どのように「接客」や「会話」に対する苦手意識を克服されたのでしょうか…?

接客で大事なことはすべてお客さまから学びました。以前所属していた店舗はご年配のお客さまが多かったこともあり、美容師である僕に対しても気を遣って話を振ってくださるんです。そこで、お客さまがつくってくださった会話のきっかけを、全力で聞いてみようと思い立ち、相手が話す内容にしっかりうなずくなど、聞いていることが伝わるリアクションを意識しました。そのうちに、仲良くしてくださるお客さまが増えてきて、少しずつ無理のない会話ができるようになったんです。そうしていると、「いかにお客さまに気持ちよく過ごしてもらうか」という考えに頭が切り替わり、それまでとらわれていた「自分が話をしなきゃ」というプレッシャーから解放されました

また、私生活から、いろいろな人に自分から話しかけることも意識していました。普段から電車で席を譲れない人はサロンワークでも優しくなれないし、私生活で気を遣えない人や面白くない人はサロンワークでも同じだと思います。その日々の積み重ねがいいサロンワークに生きてくると考えたんです。

 

——口下手で悩む美容師さんへアドバイスを一言!

口下手は個性だと思います。口下手、話し上手、どちらが良いかなんてありません。口下手なら会話が苦手な分、聞き上手になって相手に気持ちよく話していただくことに徹すれば、好印象を持たれることもできます。美容師は個性を生かして伸ばす仕事だと思うので、お客さまの髪と同じように、口下手という個性をより生かせるように考えて工夫することが大事だと思います。

 

 

>COA 小西恭平さんの会話への苦手意識を克服した方法とは?

 

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