孤独や焦燥感を感じた実体験から生み出された、ママ美容師のためのオンラインサロン『MAMABI PARK』の活動とは?復職・転職を検討中の美容師のイベント情報も!

 

シングルマザーとして二人の子どもを育てながら、埼玉県の美容室「ヘアデザイン3214」で働くゆうこさん。ママ美容師のためのオンラインサロン『MAMABI PARK』を立ち上げ、現在は170名ほどのサロンメンバーを抱えるという人気ぶりです。今回は、オンラインサロン開設に至った思いや活動内容について伺いました。記事の末尾には、復職や転職を考えているママ美容師のためのイベント情報も。ぜひ最後までご覧ください。

 


 

“いい母親でいなければ”は一旦忘れる。とにかく家族が毎日笑顔で過ごせることが大事

 

 

中学2年生の長男と小学5年生の長女を一人で育てながら美容師として働いています。

朝は子どもたちを送り出したあと9時半に出社、サロンワークをして17時に退社。夕飯の買い物などを済ませ、車の中で少しだけ自分の時間を過ごしてから帰宅します。帰宅後は夕飯やお風呂を済ませ、子どもたちが寝たあとが再び自分の時間です。

長男が小6、長女が小3のときに子どもたちの要望で学童を辞めたため、平日はできる限り早めに帰宅し、その代わりにお客さまの多い土曜日と、日曜日の半日はサロンワークに当てるようになりました。土曜日は子どもたちだけで過ごすことになるため、最初は不安でしたが、なんとかうまくいっています。

シングルマザーとして子育てをしながら働くのは大変ですが、“いい母親でいなくては”というしがらみは一度捨てて、とにかく家族が毎日笑顔で過ごせるように気をつけています。生活する中で、子どもたちには、「ママ一人じゃできないから手伝って」とお願いすることもたびたびあります。“子ども”というより、家庭を運営する仲間として接しているところもあるかもしれませんね。今は子育てで手のかかる大変な時期は過ぎましたが、これからは長男の受験が待ち構えているのでドキドキしています。

 

愚痴で終わらせないために、ママ美容師とオーナーが参加するオープンチャットを開設

 

 

新卒で働き始めて1年目に妊娠が発覚して退職。美容師に復帰した後はしばらくパートタイムのアシスタントとして働いていました。「ママ美容師でアシスタントなんて、私だけかも」「出産でキャリアを中断しなければ、今頃同期と同じくらい活躍していたかもしれない・・・」。仕事についてあれこれ考え出すと孤独と焦燥感を感じましたが、周りに相談できる人は誰もいませんでした。そんな当時の私と同じような立場の人が悩みを共有したり、共感したりする場をつくることができればと考えて、2021年の春にママ美容師が集まるLINEのオープンチャットをつくったんです。

 

オープンチャットは、口コミで広がっていき、今では約760名ほどのグループになりました。このグループには、ママ美容師だけでなく、彼女たちを雇用したいというオーナーさんもいらっしゃいます。

オープンチャットは匿名なので、どうしてもママたちの愚痴に終始してしまいがち。でも、愚痴で終わるのではなく、その不満を解決できるようにするためにオーナーさんをグループに入れています。働く美容師さんたちも、自分のサロンのオーナーに言われたことだと素直に受け入れることが難しいけれど、他のお店のオーナーさんに同じことを言われたら、案外すんなりと受け入れられることもあるんですよね。逆に、オーナーさん側がママ美容師の意見を聞く場としても機能しています。

自分だけが辛いと思っているとネガティブになるし、自己肯定感も上がらないけれど、情報収集できたり同じ立場の人がいて何でも話せるとホッとするし、ポジティブになれますよね。

 

>『MAMABI PARK』は復職や挑戦のきっかけを作るママ美容師向けオンラインサロン

 

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