全員キャラ立ちしまくりのMR.BROTEHRS CUT CLUBで 自分を光らせるためにもがいた先にあったもの

技術という裏付けがあるから、カッコいい

 

 

いつものように西森に髪を切ってもらっていたとき、新たに中目黒店ができるっていう話をしていたんです。そのとき「入りなよ。一緒にやろうよ」って言ってくれたんですよ。正直、びっくりして、いや嘘でしょ、みたいな。でも、僕という人間を買ってくれたことがうれしかった。これもご縁だなって思ったんです。多分僕は履歴書送って、面接受けて入るようなタイプじゃないんですよ。こうやって自分で運を手繰り寄せて生きていくほうが合っていると思っています。

 

MR.BROTEHRSに入ったばかりのころは、それまでとギャップだらけでしたね。そもそもみんなのキャラが強すぎる。今の中目黒店の店長の原とほぼ同期なんですけど、二人でいつもどうやって自分たちを光らせるか作戦会議していました。

 

 

原はセンスがあるというか、技術があるんですよ。原は今、オープンの車で店に通勤しているんですけど、あるとき西森が「あいつは技術があるから振る舞いもかっこいいんだよ」とポツリと口にしたんです。どういう狙いで言ったのかわからないですが、お前下手なんだよって言われている気がしたんですよね。技術者としての裏付けがあって初めてカッコつけられるというか。

 

めちゃくちゃ悔しかったので、そこから自分の得意なこと、興味があることを掘り下げて、負けない技術を見つけてやろうと思いました。一体、自分に何があるのか。何が武器になるのか。一度全部破壊して再構築しようと、ゼロから考えて出てきたのがクラシックスタイルでした。

 

 

クラシックスタイルに開眼し、学びを求めて大御所の元へ

 

 

今もまだまだ足りないけど、クラシックとか普遍的なスタイルが好きだから、そっちに振り切ってみようと。技術的に言えば、フェードを薄くするよりも、ちょっと色味があるほうが上品で素敵だよねっていう感じで。クラシックスタイルから派生した髪型をつくるのに特化するようになり、そこからようやく歯車があってきた感じですね。

 

 

クラシックスタイルってお手本があんまりないんですよ。だから自分の足で本物の技術を見に行くことに。こだわりの詰まったリーゼントスタイルで有名なBLUE VELVET’Sの垣野内社長に会うために広島に行きました。日本のバーバーカルチャーを引っ張ってきた旭川のbarbershop apacheの川上社長(MR.BROTEHRSにとって偉大な先輩にあたる)が東京にきたときも、その技術を目に焼き付けました。

 

先輩方と全く同じ技術を再現したいのではなく、しっかりと自分の中に落とし込んで、次の世代をつくっていきたいんです。夢中でやっていたらいつの間にかクラシックスタイルでキャラ立ちして、僕を求めてくれるお客さんが増えてきたって感じですね。

 

>一人ひとりが光って暴れまくっているけど、つながっている店にしたい

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