メンズ市場で確固たる地位を築いたsyn代表、斎藤正太さん。次世代最強リーダーの、原動力を探った。

 

渋谷屈指のメンズサロン(syn)の代表を務める斎藤正太さん。生み出すスタイルは集客サイトでもランキング上位をキープし、instagramのフォロワー数は22万人超え。モデルやタレントなどの著名人からも抜群の信頼度を誇ります。20代のうちに代表としても、美容師としても成功を収めた斎藤さんは、なぜスピード成長できたのか。そして、いまどんなことに関心があって、何を考えているのかを聞いてみました。達観した斎藤さんの思考を、ぜひ読んでみてください。

 


 

やみくもではなく、頭を使って行動したから成果に結びついた

 

 

他の人がやっていない、やりたくてもなかなかできない集客方法を考えて、売上を伸ばしてきました。例えばその一つが、インフルエンサーとのコミュニティをつくること。これを僕は「村づくり」と呼んでいますが、様々な個性をもつ仲間たちと信頼関係で結ばれたネットワークをつくるんです。仕事を助け合ったり、新しいビジネスを展開したり、その村の中で互いの成長や発展をフォローしあっていくイメージですね。そのインフルエンサーたちが僕のところへ髪を切りに来てくれれば、彼らのファッションやライフスタイルに憧れているファンの方も僕のところに来てくれるようになる。彼らの人気や知名度が増すにつれて、僕を指名するお客さまもどんどん増えていきました。

 

 

美容師になった当初からマーケティングに注力して、いかに集客するかを考えていました。というのも、一度来店してくれたら絶対に僕のファンにできるという自信があったから。ファンにするために何をするかというと、その人の承認欲求を満たしてあげるんです。

 

誰でも褒められたいし、認められたい。その気持ちを汲んで接客をする

 

 

大人になるほど心は消耗するし、表立って褒められることも少なくなります。誰しも褒められたいし認めてほしいけど、そうだとはなかなか言えないですよね。だから、その欲求を満たす接客をすることでお客さまの自己肯定感を少しでも上げて、心を柔らかくして帰ってもらうんです。自分のことを認めてくれる人から、人は絶対に離れていかないですから。エゴではなく、いかに相手を喜ばせるかが大切です。

 

接客中、僕は自分の話はほとんどしません。相手が話しやすくなるための会話の流れを事前に組み立てて、聞き役に徹する。お客さまが考えていること、誰かに話したいことをとにかくとことん言ってもらうんです。そしてその話の内容がどうあれ、徹底的に認めて、受け入れる。相手の1番の理解者になるんです。良質な技術があるのは大前提ですが、この接客ができればリターン率が下がることはまずないと思っています。

 

人の心を守ることで、自分の心も守る

 

 

昔から、人にすごく関心があって周りの感情の機微に敏感でした。その分、誰かが傷ついていたり、悲しんでいたりするのを人一倍感じ取ってしまって辛かったんです。だからいつからか、いろいろなものから「人の心を守りたい」と思うようになりました。言葉にすると薄っぺらく聞こえてしまうかもしれませんが、本気でそう思っていて、それがサロン名の由来にもなっています。synは心で、ロゴに付いている()には守るという意味が。人の心を守って、人から必要とされることで僕自身の心も守られて満たされる。パーソナルな面にこだわった接客をするのは、この「守りたい」という想いがあるからこそです。

 

>興味の対象は「人」。答えがないからずっと関心がある。

 

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