メンズ市場で確固たる地位を築いたsyn代表、斎藤正太さん。次世代最強リーダーの、原動力を探った。

興味の対象は「人」。答えがないからずっと関心がある。

 

 

今一番の興味があることも、やっぱり人。例えば売上や集客などの仕事は、ある程度明快な答えがあると僕は思っているんですが、人はそのありように答えがないからかもしれません。発言や行動の奥にある、その人の感情やバックグラウンド、価値観を知りたいんです。だからこそ、リアルなコミュニケーションの必要性も最近特に感じています。

 

 

一方で、情報過多な時代なので、自分の感情を深掘りすることも重要だと思います。今は暇さえあれば常に情報をインプットしているような状態ですよね。でもそのままだと情報に飲み込まれすぎて、周りの都合だけで生きているような状態になってしまう。自分の考えや価値観がぼやけてしまいます。だから考える時間を持つことは大切です。自分はどう生きていきたいかとか、そのために何が必要なのかなどを、情報を遮断してじっくり考える。その上で、自分の言動や発言に対して常に自問自答を繰り返して、「なぜ」を追求すること。そうやって自分にフォーカスして、本質を見つめることは、すごく大切なことだと思います。

 

人の考えや価値観は人それぞれ。スタッフには好きなことで活きる道を見つけたい。

 

 

これから年齢が上がっていくにつれて、お客さまもそうですが、若いスタッフとの気持ちの乖離が生まれないようにしなければならないと考えています。僕らの世代が思う「かっこいい」の感覚を、若い子たちの感覚を踏まえた上でどう伝えていけるか。これが今、課題に感じていることですね。その反面、考えや感覚は人によって本当に違うので、スタッフそれぞれが好きなことで活きる道を見つけてあげたい。

 

 

僕自身は何を一番成し遂げたいかというと、誰かの心を守ること。これが変わらず大前提としてあれば、自分のあり方が時代に合わせて変わっていくのは当然だと思っています。本当はあまりメディアに出たくはないし、SNSも苦手。将来的にはスタッフや仲間をサポートする側に回りたいんです。だけど、コンテンツとして価値を感じてもらえるうちは自分が出ることでサロンの知名度を上げて、下の子たちが将来的に集客に困らないような体制をつくりたいし、今やらなければならないことだと思っています。

 

プロフィール
syn
代表/齋藤 正太(サイトウ ショウタ)

長野県出身。埼玉県理容美容専門学校卒業。専門学校時代から雑誌のストリートスナップなどに登場。モデルとしても活躍。その後、有名メンズサロンに入社し、スタイリストになったのちに、新しい環境で0から1を生み出す経験を積み重ねていきたいという想いから、AXY渋谷店へ転職。1年間で、AXY渋谷店の売上利益を10倍以上に伸ばす。2019年には、新ブランドsynの代表として、東京のメンズ美容界隈を騒がせている。

Instagram:@signal8756

 

(文/QJナビDAILY編集部 写真/金田裕平)

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