30歳までに世界各地に100店舗を。23歳のグローバルな新世代オーナー・京極 琉さんに迫る

行動を起こさないと、“みんなと同じ”にしか成長できない

 

 

アーティストの聖地・ロンドンに行く――。いつかは行きたいとは思っていましたが、そのタイミングは思いがけないくらい早く訪れました。美容専門学校を卒業して、そのままアルバイト先に就職したのですが、その半年後にそのサロンが倒産してしまったんです。他のサロンに勤めながら留学の準備をし、倒産から約半年後にはロンドンに飛びました。

 

ロンドンでは美容師の留学支援会社による3ヵ月のツアーに参加しました。でももちろんそれだけで終わらせるつもりはありませんでした。それだけやって帰ってきても、他の人と同じ経験しか手に入れられない。自ら行動を起こしてそれ以上のものを得なければ、さらなる成長は望めないじゃないですか。

 

ロンドンに行く前からFacebookを使い、現地にいるアーティスト50人くらいにフレンドリクエストを送っていました。「僕と一緒に作品撮りをしませんか」と、メッセージをつけて。

 

それでやりとりができたフォトグラファーやメイクアップアーティストたちとチームを組み、時間が許す限り撮影をしてきました。

 

僕がモデルを見つけて、ホテルなどの撮影場所を押さえ、ディレクションも行なって。半年間でかなりの数の撮影ができましたし、雑誌社に持ち込んで掲載してもらえた作品もあります。また仕事として、ギャラがもらえるような撮影も経験させてもらいました。

 

ロンドンで感じた確信。日本に戻ってきた理由とは?

 

 

ロンドンには僕のような無名の美容師にも開けている、刺激的なクリエイションの土壌がありました。それは本当に素晴らしい環境だった。でもその感動と同時に、僕には感じていたことがありました。

 

それは「日本の技術は世界に通用する!」ということです。

 

どの撮影現場でも、誰にポートフォリオを見てもらっても、僕がそれまで学び磨いてきた日本の技術力に対する尊敬の気配を感じました。日本の美容で世界に行けると確信したんです。

 

「国際的なアジアブランドを出そう」。

 

僕はロンドンで決心し、日本に帰国しました。

 

>「日本から世界へ!」。1店舗目の日本のサロンは、どんなサロン?

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