時代遅れの就活本を捨て「自己理解」をはじめよう

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キャリア教育や就職支援のため日本全国とアジアの大学を飛び回り、「自分の家で寝るのは月に5日程度」という超多忙な毎日を送るリクルーティングディレクターの佐藤裕さん。就職戦線の現状を知るプロに就職・転職の考え方を指南していただきました。

 


 

面接を突破するためだけのテクは仕事の役に立たない

 

全国の大学4年生の内定者と大学、文科省や企業の採用担当者などからヒアリングをした結果、世の中のニーズと就活指導のミスマッチを起こしていることが分かりました。

 

企業側は、就活生たちが仕事に取り組むスタンスや将来の可能性を見たいのに、就活生たちは面接に突破して内定をもらうことばかりに目がいきがち。学生の就職を支援する就職課も、自己分析や自己PRなどの「テクニック」を指南するところが多いです。その結果、就活生はキレイに話せるようになります。しかしながら、それと仕事ができることはまた別次元の話です。

 

極端な例をあげると、面接の場で丸暗記してきた自己PRを読み上げているだけで、途中で噛んで「あ、間違えた。もう1回いいですか?」とやり直す就活生がいます。面接はプレゼン大会ではないので、ちょっとおかしいですよね。

 

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10年ほど前から「新卒入社後3年以内の離職率が上がっている」と言われてきましたが、今は3人に1人、あるいはもっと多くの人が、3年未満で最初に勤めた会社を去っています。毎年新卒で入社するのが約50万人と考えると、なんと20万人近くがミスマッチだったわけです。これはあまりに大きすぎる社会損失だと思います。

 

だから私は、世の中が求めるものと就活生や就職課が考えていることのズレを解消し、一人ひとりに理想のキャリアを掴んでもらうために、日本全国とアジア各地を飛び回って講演・講義をさせていただいているのです。

 

>「自己分析」よりも「自己理解」を勧めるワケ

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