「次世代美容師」に選ばれた男が「有名店のキャリア」を手放したわけ-Kurt by DECO/小松裕一郎さん-

女性客を増やしつつ、デザインカラーとメンズカットでサロンに貢献したい

 

 

これは入社してから分かったのですが、サロン内にいろいろな得意分野を持っている人がいるのもプラスになっていますね。ヘアケアに詳しい人がいれば、ケミカルの知識が豊富な人もいます。オーナーが今の美容業界と昔の美容業界のいいところを合わせて、サロン経営をしていることもありがたいです。例えば、月1回は撮影のためだけに出勤する日があるし、日曜日の夜は必ず練習です。プライベートの時間は減りますが、僕としては美容師として過ごす時間が長いほうが充実感を得られるんですよ。

 

 

転職が決まったのは少し前なのですが、新型コロナウィルスの影響もあって働くことができず、モヤモヤした時間を過ごしましたが、7月にようやく新天地でのサロンワークを開始しました。Instagramでブリーチカラーとヘアケアプログラムを同時にできることを紹介したところ、かなりの反響があり、おかげさまでいい滑り出しです。

 

 

僕はカラーが得意なので、お客さまからクリエイティブなカラーを求められることが多いのですが、ヘアケアと両立させることで良質なカラーを提供し、再来店につなげていければなと。そして、カラーとメンズカットでサロンの貢献しつつ、ここで新たに培った技術をアシスタントのみんなに伝えていけたらと思っています。

 

転職中の美容師へのアドバイス

 

 

これは転職に限らずですが、一歩踏み出したら、あとは流れるようにモノゴトは進んでいきます。もし、今の環境に満足できないのなら、まず一歩を踏み出してみてほしいです。転職することになっても、美容師を続けていれば活躍する姿を見せることで、恩返しができるかもしれません。もし、今、辛い思いをしていたとしても、美容師としての可能性を潰さないでほしい。職場は変わったとしても、美容師という仕事は好きでいてほしいですね。

 

 

 

 

プロフィール
Kurt トップスタイリスト 小松 裕一郎さん

山梨県出身。山野美容専門学校卒業後、都内にあるヘアサロンZA/ZAに入社。原宿のROVERに転職し、約3年間、デザインカラーやメンズカットのスキルを磨く。ASOBISYSTEMとchokichokiが開催した次世代美容師コンテストのアシスタント部門でグランプリに輝く。2020年7月よりKurtに転職。持ち前のメンズカットとデザインカラーの技術でサロンを牽引する。

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

 

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