工事現場からヘアサロンへ! 異色美容師の波乱万丈な人生(後編)

 

airの看板スタイリストの専属アシスタントとして活躍後、スタイリストデビュー後もサロンワークや撮影で忙しい毎日を過ごしていた忠本 功(ただもと いさお)さん。恩師が代表をつとめるSUNVALLEYに転職することが決まり、やる気に満ち溢れていました。しかしながら、人生はいいことばかりが続かないもの。忠本さんの身に大変な出来事が起こります。そんな忠本さんの波乱万丈な美容師人生を、前後編の2回に分けてお届けしています。今回は後編です。

 

前編はコチラ

 


 

医師からかかってきた一本の電話

 

3年間のアシスタント経験を経て、airでスタイリストデビューてから3年のころ、会社との話し合いを経て、SUNVALLEYを立ち上げる朝日光輝と渋谷謙太郎についていくことが決まりました。ずっと身近で2人の仕事ぶりや人間性を見ていたので、誘われたときは一秒も迷わず「行きます」と即答。でも、転職することが決まってから、人生を揺るがすような大事件が、僕の身に起こったのです。

 

2016年の年末の健康診断で、医師から「心臓から異音がするからすぐに精密検査を受けたほうがいい」と言われました。そのときはあまり気に留めていなかったのですが、その夜に同じ医師から電話がかかってきて「放っておいたら危ないから、本当にすぐ検査に行ってくださいね」と念押しの連絡が…。

 

 

1週間後の診察で出た結果は先天性の心臓疾患。放っておくと心不全のリスクもあるとのこと。しかも、手術以外では治せない…そんな現実を叩きつけられました。手術をすると言われても自覚症状もなかったから、とても納得できるわけがありません。

 

その当時、我が子が生まれて2か月目、僕は父親になったばかりだったこともあり、天国から地獄へ叩き落されたような気持ちでした。

 

>体力は急低下・・・それでも入社した理由とは?

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